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花粉症⑧花粉症の点鼻薬の種類|ステロイド点鼻薬とは?効果や違いを医師が解説

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花粉症の鼻づまりには「点鼻薬」が重要

花粉症の症状というと
  ・くしゃみ
  ・鼻水
  ・鼻づまり
を思い浮かべる方が多いと思います。
このうち特につらい症状になりやすいのが鼻づまりです。

内服薬(抗ヒスタミン薬)だけでは、鼻づまりが十分に改善しないこともあります。
その場合は、点鼻薬(鼻スプレー)を併用することで症状が大きく改善することもあります。
点鼻薬にはいくつか種類があり、それぞれ作用や使い方が異なります。

花粉症の点鼻薬の主な種類

花粉症で使われる点鼻薬は、大きく次の3つに分けられます。

種類特徴代表的な薬
ステロイド点鼻薬鼻粘膜の炎症を抑えるナゾネックス®、アラミスト®
抗ヒスタミン点鼻薬アレルギー反応を抑えるアゼプチン®
血管収縮点鼻薬鼻づまりを一時的に改善
(速効性あり)
市販薬に多い

“長期管理の薬”と“短期レスキュー薬”という違いがあります。
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

現在、花粉症治療において、最も重要とされているのがステロイド点鼻薬です。ガイドラインでも中心的治療として位置づけられており、鼻づまりを含めたすべての症状に有効な“基本治療”です。
ナゾネックス®やアラミスト®は血管収縮薬ではなく、炎症を抑えるステロイド点鼻薬であり、長期的な症状コントロールに適しています。

代表的な薬と使用可能年齢

薬剤一般名使用可能年齢
アラミスト®フルチカゾンフランカルボン酸エステル2歳以上
ナゾネックス®モメタゾンフランカルボン酸エステル3歳以上
エリザス®デキサメタゾンシペシル酸エステル15歳以上

■ ステロイド点鼻薬の特徴
  ●鼻づまり・鼻水・くしゃみにすべて有効
  ●炎症を抑える“根本治療”
  ●長期使用可能

■ 効果発現
  ●数時間〜数日で効果実感
  ●最大効果は数日〜1週間
→つまり、 ステロイド点鼻薬は継続することが重要なお薬です。

*エリザス®の特徴
エリザス®は他の点鼻薬と異なり、粉末タイプ(ドライパウダー)です。
<特徴>
  ・液だれしない
  ・鼻腔内にとどまりやすい
  ・鼻の奥に効きやすい
<向いている方>
  ・液体が苦手
  ・垂れるのが嫌
  ・しっかり効かせたい
→エリザス®は使用感が他の薬剤とは違うため、好みが分かれるお薬です。

*ナゾネックス® vs アラミスト®(実臨床での違い)
この2剤は効果に大きな差はありませんが、実臨床では、「使い続けやすさ」や「噴霧の感覚」によって、患者さんが感じる効果に違いが出ることがあります。
患者様の好みや使用状況に合わせて選択することが重要です。

● ① 噴霧の感覚(ミストの質)
 ・ナゾネックス®:ややしっかりとした噴霧タイプで、「入っている感覚」が分かりやすい薬剤です。
 ・アラミスト®:非常に細かくやわらかいミスト状で、刺激感が少ない薬剤です。
→「しっかり効いている実感」を重視する方はナゾネックス®
 「刺激の少なさ・快適さ」を重視する方はアラミスト®が好まれる傾向があります。

● ② デバイス(容器)の使いやすさ
 ・ナゾネックス®:比較的オーソドックスなスプレータイプ
 ・アラミスト®:横押しタイプで、手首の角度が自然に保てる設計
→特にアラミスト®は“正しい角度で噴霧しやすい”=効果が出やすい、という点がメリットです。

● ③ 継続のしやすさ
点鼻ステロイドは、 正しく・毎日続けてこそ効果が出る薬です。
そのため、
   ・噴霧の不快感が少ない
   ・使いやすい
   ・習慣化しやすい
などの要素が、結果的に治療効果へ直結します。

まとめとして、ナゾネックス® vs アラミスト®においては
  ◎「しっかり使っている実感が欲しい方」 → ナゾネックス®
  ◎「違和感なく続けたい方」       →アラミスト®
がおすすめです。

*フルナーゼ®(フルチカゾンプロピオン酸エステル)は現在販売中止(在庫終了で消失)となっています。(2026/5記載時)

抗ヒスタミン点鼻薬は、アレルギー反応の原因となるヒスタミンの働きを抑える薬です。
代表的な薬として、アゼプチン®などがあります。

抗ヒスタミン点鼻薬は、くしゃみ、鼻水などの症状に比較的効果があります。
ただし鼻づまりへの効果は、ステロイド点鼻薬の方が強いとされています。

「今すぐ鼻を通したい」という場面で有効なのが血管収縮点鼻薬です。
ただし、使い方を誤ると症状が悪化するケースがあるため、短期間のみ使用します。

■ 主な成分
  ●ナファゾリン
  ●オキシメタゾリン
  ●テトラヒドロゾリン

■ 特徴
 数分で効果発現
 強い鼻づまりにも有効

■ 注意(重要)
血管収縮点鼻薬は処方でも使用されることがありますが、『薬剤性鼻炎』のリスクから短期間の使用に限られます。
基本的には血管収縮点鼻薬ではなく、ステロイドの点鼻薬が長期管理の中心薬です。

■ リスク
  ・薬剤性鼻炎(リバウンド)
  ・依存的使用
→このようなリスクから、使用は3〜5日以内の短期間が適切です。

正しい使い分け

状況使う薬
日常的な治療ステロイド点鼻薬
強い鼻づまり(短期間限定)血管収縮薬を追加

◯基本はステロイド点鼻薬+必要時のみ血管収縮薬を追加します。
◯内服薬との併用:点鼻薬は単独でも有効ですが、ディレグラ®や第二世代の抗ヒスタミン薬などと併用することで、より高い治療効果が得られます。

よくあるご質問 FAQ

Q. ステロイドは怖くないですか?
A. 点鼻ステロイドは局所作用が中心で、全身への影響は非常に少なく安全性が高いとされています。

Q.花粉症の点鼻薬は毎日使う方がいいですか?
ステロイド点鼻薬は、毎日継続して使用することで効果が安定する薬です。
症状が強い時だけ使用するよりも、花粉の飛散期間中は継続して使用する方が効果的な場合があります。

Q.点鼻薬はすぐ効きますか?
血管収縮点鼻薬は比較的早く鼻づまりが改善しますが、ステロイド点鼻薬は数日〜1週間ほどで効果が安定することが多いとされています。
そのため花粉症では、症状が強くなる前から使用することもあります。

Q.市販の点鼻薬を長く使っても大丈夫ですか?
血管収縮点鼻薬を長期間使用すると、『薬剤性鼻炎』という状態になり、鼻づまりが悪化することがあります。
そのため長期間使用する場合は、医療機関で相談することをおすすめします。

Q. 一番鼻づまりに効く点鼻薬はどれですか?
A. 速効性においては血管収縮薬、長期的にはステロイド点鼻薬が最も有効です。
 副作用にも注意して適切に使用しましょう。

Q. ステロイド点鼻薬のナゾネックス®とアラミスト®はどちらがいいですか?
A. 効果に大きな差はなく、使用感や使いやすさで選ばれます。

まとめ|点鼻薬は「選び方」で効果が変わる

花粉症の点鼻薬には
  ●ステロイド点鼻薬
  ●抗ヒスタミン点鼻薬
  ●血管収縮点鼻薬
などいくつかの種類があります。
特に鼻づまりが強い花粉症では、ステロイド点鼻薬を内服薬と併用することで軽快する可能性があります。
花粉症の症状は人によって異なるため、適切な治療を選ぶことが大切です。

あおい皮フ科クリニック 南阿佐ヶ谷駅前院では、
鼻づまりや鼻水などの症状がつらい方に花粉症治療やアレルギー検査の相談を行っていますので、お気軽にご相談ください。

*当院は舌下免疫療法やゾレア®注射にも対応しております。

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監修医師

あおい皮フ科クリニック南阿佐ヶ谷駅前院 院長

つつみ みどり