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花粉症⑥花粉症の薬|市販薬と処方薬の違いは?医師がわかりやすく解説

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花粉症の薬、市販薬で十分?それとも病院に行くべき?

花粉症の症状が出始めると、
  「まず市販薬で様子を見ようかな」
  「病院に行った方がいいのかな?」
と迷う方は多いと思います。
現在は薬局でも多くの花粉症薬が購入できるため、軽い症状であれば市販薬でコントロールできることもあります。
しかし、
  ・鼻づまりが強い
  ・目のかゆみがつらい
  ・毎年症状が重い
という場合には、医療機関で症状に合わせた治療を行うことで、症状が大きく改善できる可能性が高いです。
この記事では、花粉症治療における市販薬と処方薬の違いを、医学的な視点からわかりやすく解説します。

花粉症の薬の中心は「抗ヒスタミン薬」✨️

花粉症は、花粉に対するアレルギー反応によって起こります。
花粉が体内に入ると、免疫細胞からヒスタミンという物質が放出されます。
このヒスタミンが
  ・くしゃみ
  ・鼻水
  ・鼻づまり
  ・目のかゆみ
などのアレルギー症状を引き起こします。
そのため花粉症治療の中心になるのが、”抗ヒスタミン薬”です。

現在、主に使用されているのは『第二世代抗ヒスタミン薬』と呼ばれる薬です。
二世代抗ヒスタミン薬は、古くからある第一世代の薬と比べて、血液脳関門(BBB:Blood Brain Barrier)を通過しにくく、
脳内への移行が少ないため眠気が出にくいという特徴があります。

市販薬と処方薬の違い

花粉症の市販薬と処方薬には、いくつか重要な違いがあります。

成分代表的な薬
フェキソフェナジンアレグラ®
エピナスチンアレジオン®
ロラタジンクラリチン®

これらは眠気が比較的少なく、安全性の高い薬として広く使用されています。
軽症の花粉症であれば、市販薬でも症状が落ち着く場合があります。

医療機関で処方される主な花粉症薬

医療機関では、市販薬よりも多くの薬の中から患者さんの症状に合わせて治療を行うことができます。

特徴
ルパフィン®ヒスタミンに加えPAF(Platelet Activating Factor:血小板活性化因子)も抑制
ビラノア®速効性があり眠気が少ない
ザイザル®アレルギー症状に広く使用
ディレグラ®鼻づまりが強い場合に使用

診察時は、花粉症の症状として細かく問診を行います。
 ・鼻水がしたたり落ちるのがつらいか?
 ・くしゃみが多いか?
 ・鼻詰まりがあるか?
 ・目の強い痒みが強いか?
 ・日中の眠気が多少あっても良いか?(運転時の注意が必要か?)

などの症状に応じて、薬を変更したり組み合わせたりすることで症状をより改善できます。
また同じお薬でも増量が認められている薬では、このシーズンだけ増やして内服する…など調整が可能です。

症状によって薬の選び方は変わる

花粉症の薬は「どれが一番強いか?」というよりも、症状と状況に応じて適した薬が変わります。
例えば、下記のように選べます。

症状     選択されることが多い薬
鼻づまりが強い・ディレグラ® (眠気少ない・基礎疾患や年齢で内服できない場合がある)
鼻炎症状がつらい・ルパフィン® (眠気強いが効く)
・ザイザル®  (眠気あり)
幅広いアレルギー症状・アレグラ®  (眠気少ない、妊婦さんも安心)
・アレロック®(全てによく効くが眠い)
・アレジオン®(全てにおいてほどよい感じ)
速効性重視、目も痒い・ビラノア®  (眠気少なく、結膜炎にも効きやすい)

このように症状に合わせて薬を選ぶことが、花粉症治療では重要になります。

花粉症では点鼻薬・点眼薬も重要

花粉症では、内服薬だけでは症状が十分に改善しないこともあります。その場合には、ステロイド点鼻薬の
   ・ナゾネックス®
   ・アラミスト® 
などを併用することで、鼻粘膜の炎症を直接抑えることができます。

また目の痒みが強い場合には、抗アレルギー点眼薬を併用することで症状を大きく軽減できます。
複数の治療を組み合わせられることが医療機関で治療するメリットです。

よくあるご質問 FAQ

Q.市販薬と処方薬で同じ名前の薬がありますが、違いがありますか?
A.基本的には同じ有効成分が含まれている場合が多いですが、いくつか違いがあります。
例えばアレグラ®は、市販薬と処方薬の両方があります。
ただし ・用量
    ・対象年齢
    ・剤形   などが異なる場合があります。
また医療機関では、症状に応じて他の薬や点鼻薬・点眼薬を組み合わせて治療できる点が大きな違いです。

Q.市販薬で症状が改善しない場合はどうすればいいですか?
A.市販薬で十分な効果が得られない場合は、医療機関を受診することをおすすめします。
花粉症は適切な薬を選ぶことで、症状を大きく軽減できることが多い疾患です。
医療機関では、内服薬、点鼻薬、点眼薬を組み合わせて治療を行うことができます。

まとめ

花粉症の薬には、市販薬と医療機関で処方される薬の両方があります。
市販薬でも第二世代抗ヒスタミン薬が多く販売されており、症状が軽い場合には市販薬でコントロールできることもあります。

一方で、花粉症の症状は人によって大きく異なり、
  ・鼻づまりが強い
  ・目のかゆみがつらい
  ・市販薬では十分に効かない
といった場合には、症状に合わせて薬を選んだり、点鼻薬や点眼薬を併用したりすることで、より症状を改善できる可能性があります。

花粉症は、適切な治療を行うことで日常生活への影響を大きく減らすことができる疾患です。
症状がつらい場合や市販薬で十分な効果が得られない場合には、医療機関で相談してみるのも一つの方法です。
あおい皮フ科クリニック南阿佐ケ谷駅前院では、内服薬、点眼薬、点鼻薬、舌下免疫療法、ゾレア®注射などの花粉症治療を行っております。
花粉症やアレルギー症状でお困りの方はご相談下さい。

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監修医師

あおい皮フ科クリニック南阿佐ヶ谷駅前院 院長

つつみ みどり