【皮膚科専門医が解説】ニキビがあると医療レーザー脱毛はできない?|「治ってから」では遅いこともあります
~あおい皮フ科クリニック南阿佐ヶ谷駅前院~
「ニキビがあるから脱毛は諦めています」
診察をしていると、このようなお声を伺うことがよくあります。
「ニキビがあるうちは、医療レーザー脱毛はできないと思っていました。」
「ニキビが全部治ってから脱毛しようと思っているのですが、なかなか治らなくて…。」
ニキビと医療レーザー脱毛については、「完全に治ってからでなければ脱毛できない」と理解されている方も多いようです。
確かに、赤く腫れたニキビや膿を伴う強い炎症がある場合には、まずニキビ治療を優先することがあります。
しかし、「ニキビがある=医療レーザー脱毛ができない」というわけではありません。
実際には、肌の状態を見極めながら、安全に脱毛を進められる方も多くいらっしゃいます。
皮膚科として当院が大切にしているのは、「ニキビがあるかどうか」ではなく、「今の肌が脱毛に適した状態かどうか」を判断することです。

「ニキビが治ってから脱毛しよう」と思い続けていませんか?
「ニキビが全部治ってから脱毛します。」
そのように考えて、脱毛を先延ばしにすることがあると思います。
炎症が非常に強い時期であれば、適切な判断です。
しかし実際の診療では、「治ったら始めよう。」と思い続けているうちに、数年が経ってしまったという方にもお会いします。
その間も、
・毎日のカミソリによる自己処理
・毛抜きによる処理
・シェービングによる摩擦
は続いていきます。
こうした刺激は、
・毛穴の炎症
・毛包炎
・埋没毛
・炎症後色素沈着
などの原因になってしまいます。
つまり、脱毛を待っている間にも、肌には毎日刺激が加わっているのです。
そのため当院では、「ニキビがゼロになること」よりも、「今、安全に脱毛できる状態なのか」という視点を大切にしています。
ニキビ肌でも医療レーザー脱毛を検討できるケース
ニキビには、
・白ニキビ
・黒ニキビ
・赤ニキビ
・膿を伴う炎症性ニキビ
など、さまざまな段階があります。
✔ 炎症が落ち着いている
✔ 新しい赤ニキビが次々にできていない
✔ 強い痛みや熱感がない
✔ 治療によって肌状態が安定している
このような状態であれば、医療レーザー脱毛を検討できることが多くあります。
一方で、膿を伴うニキビが広範囲にある場合や、触れるだけでも痛みが強い場合には、まずニキビ治療を優先することをおすすめしています。
ニキビ治療と医療レーザー脱毛は、実は相性が良いこともあります
「ニキビ治療が終わってから脱毛」
そのように考えられがちですが、実際には、ニキビ治療と医療レーザー脱毛を並行できるケースもあります。
例えば、顔の自己処理が減ることで、
・カミソリ負け
・毛穴への刺激
・毛包炎
などが起こりにくくなり、結果として肌状態が安定する方もいらっしゃいます。
もちろん、脱毛そのものがニキビを治すわけではありません。
しかし、自己処理による刺激を減らせることは、ニキビ肌にとって大きなメリットになることがあります。
思春期のお子さんでも、自己処理が肌荒れの原因になっていることがあります
当院では、中学生や高校生のニキビ治療も多く行っています。
その中で意外と多いのが、「自己処理を始めてから肌荒れがひどくなった気がします。」というお話です。
特に、
・鼻下
・口周り
・あご
などは、カミソリによる摩擦を受けやすい部位です。
その刺激によって、赤みが長引いたり、毛包炎を繰り返したり、色素沈着が残ったりすることもあります。
思春期は毛の変化も続く時期ですので、すべてのお子さんに脱毛をおすすめするわけではありません。
しかし、自己処理による肌への負担が大きい場合には、「今は脱毛も選択肢の一つになりますよ。」とお話しすることもあります。
大切なのは年齢ではなく、今の肌にとって何が一番負担を減らせるのか?という視点です。
イソトレチノインを内服中でも脱毛はできる?

近年は、イソトレチノイン(ビタミンAの内服薬)によるニキビ治療を受けている方も増えています。
以前は、「イソトレチノイン内服中はレーザー治療を避けるべき」という考え方が一般的でした。
しかし近年では、医療レーザー脱毛については一律に禁止する十分な根拠は乏しいと考えられるようになってきています。
一方で、乾燥や刺激感が強くなる方もいらっしゃるため、当院では一律に判断するのではなく、肌の乾燥や炎症の程度を確認しながら、一人ひとりに合わせて照射の可否を判断しています。
ニキビも脱毛も診ている皮膚科だからこそできること
当院では、ニキビ治療も、医療レーザー脱毛も、どちらも皮膚科専門医が診察しています。
そのため、
「今日はこの部位は避けましょう。」
「この程度であれば照射できます。」
「まずはニキビを落ち着かせることを優先しましょう。」
など、その日の肌状態に合わせて治療計画を柔軟に組み立てることができます。
ニキビと脱毛を別々に考えるのではなく、肌全体を診ながら治療を進めていきます。
Motus AX®による医療レーザー脱毛という選択肢

当院では、厚生労働省承認機であるMotus AX®を採用しています。
蓄熱式レーザーは、痛みが少ないことが特徴ですが、それだけではありません。
ニキビ肌では、肌に余計な刺激を与えないことも大切です。
炎症が強い部位への照射は慎重に判断しますが、肌状態を確認しながら照射範囲や出力を調整できることも、皮膚科で脱毛を受けるメリットの一つだと考えています。
ニキビと医療レーザー脱毛を考えるうえで大切なこと
ニキビも医療レーザー脱毛も、「できる」「できない」だけで一律に判断できるものではありません。
重要なのは、
・現在の肌状態
・炎症の程度
・皮膚バリアの状態
・自己処理による刺激の有無
・治療によって何を優先的に改善したいか
を総合的に評価することです。
例えば、
・まず炎症を落ち着かせることを優先した方がよい時期
・自己処理による負担を減らす目的で脱毛を検討できる時期
・ニキビ治療と医療レーザー脱毛を並行できる時期
は、患者さんごとに異なります。
そのため、ニキビの有無だけで判断するのではなく、肌全体の状態を確認したうえで治療計画を立てることが大切です。
当院での診療について
あおい皮フ科クリニック南阿佐ヶ谷駅前院では、ニキビ治療と医療レーザー脱毛を、同じ皮膚科専門医が継続して診療しています。
診察では、
・ニキビの種類や炎症の強さ
・毛穴や肌荒れの状態
・自己処理による刺激の影響
・医療レーザー脱毛を安全に開始できるタイミング
などを確認し、患者さん一人ひとりの肌状態に合わせて治療方針をご提案しています。
「ニキビがあるけれど脱毛を検討している」
「自己処理による肌荒れを繰り返している」
「毛穴やニキビも含めて相談したい」
という方は、お気軽にご相談ください。
●医療脱毛のご予約●
当院ホームページの”美容診療web予約”から、またはお電話でお願いいたします。
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監修医師
あおい皮フ科クリニック南阿佐ヶ谷駅前院 院長
つつみ みどり