サウジアラビアから届いたスーパーフード? ナツメヤシ『デーツ』のお話
🌴ナツメヤシ🌴の実 「デーツ」

先日、以前から通院してくださっている患者様が、久しぶりに来院してくださいました。
現在はお仕事でサウジアラビア🐪に赴任されているそうで、なんとお土産にナツメヤシの実「デーツ」をいただきました。
「現地では健康にいいから、よく食べるんですよ」とのこと。
遠いサウジアラビアから、クリニックまでお土産を届けてくださったことがとても嬉しく、スタッフみんなでいただきました。
ありがとうございました!
そして、いただいたデーツを食べたスタッフから出た一言が、「これ、プルーンみたい!」
確かに、ねっとりした食感と濃厚な甘さは、ちょっとプルーンに似ています。
でも、実はデーツとプルーンはまったく別の植物。
さらにややこしいことに、「ナツメ」と「ナツメヤシ」も別物なんです。
「ナツメ」「ナツメヤシ」「プルーン」は全部違う!

(写真:左なつめ、中央ナツメヤシ『デーツ』、右プルーン)
日本で「ナツメ」と呼ばれているものは、クロウメモドキ科の植物の果実で、漢方では「大棗(たいそう)」として使われています。
ナツメには食物繊維やカリウムなどが含まれ、昔から食生活の中で親しまれてきました。
一方、今回いただいた「ナツメヤシ」はヤシ科🌴の植物。その実が「デーツ」です。
デーツは糖質が多く、エネルギー補給になるほか、食物繊維やカリウム、マグネシウムなどのミネラル、ポリフェノールなども含まれています。
そしてプルーンはスモモの仲間。
食物繊維やカリウムなどを含み、乾燥させることで甘みと栄養が凝縮されます。
つまり、ナツメ ≠ ナツメヤシ(デーツ) ≠ プルーンということになります。
名前は似ていますが、植物としては別物なんですね。
デーツは、なぜ中東で昔から食べられているの?
今回お土産をいただいて、改めて驚いたのがサウジアラビアの気候です。
毎年夏になると日本でも暑い暑い…どうやって今年の夏を乗り切ろうか、と思いますが、
サウジアラビアでは何と外気温は☀️50℃、湿度はわずか4%とのこと!
洗濯物を干すとわずか2時間でカラカラに乾燥するそう。
日本の夏とは、まさに別世界です。
そんな乾燥した暑い地域で育つナツメヤシは、中東や北アフリカでは古くから重要な食料として親しまれてきました。
デーツは甘みが強く、糖質が多いため、少量でもエネルギーを補給できます。
さらに、食物繊維やカリウム、マグネシウムなどのミネラル、ポリフェノールなどの植物由来成分も含まれています。
「健康にいいから食べる」という患者様のお話も、こうした栄養面を考えると納得できます。
デーツは「スーパーフード」のひとつとして紹介されることもあるようです。
美容皮膚科的には? 肌にもいいの?
デーツには、ポリフェノールなどの抗酸化成分が含まれています。
私たちの身体では、紫外線やさまざまな環境ストレスなどによって「酸化ストレス」が生じます。
そのため、抗酸化成分を含む食品をバランスのよい食生活の中に取り入れることは、健康を維持するうえでも大切です。
もちろん、「デーツを食べればシミやシワが改善する!」というほど単純な話ではありません。
でも、食物繊維やミネラル、抗酸化成分などを含む食品として、普段のおやつに取り入れるのはよさそうです。
ただし、乾燥デーツは甘みがギュッと凝縮されているので、「身体にいいから」と食べ過ぎないことも大切です。
そして、やっぱり「プルーンみたい!」
スタッフみんなで食べてみたところ、
「甘くておいしい」
「確かにプルーンっぽい」
「でも、もっと黒糖みたいな感じ!」
と、それぞれ感想が違いました。
ちなみに私は、アーモンドが入ったデーツにはまりました!
デーツの濃厚な甘さとアーモンドの香ばしさがよく合っていて、とてもおいしかったです。
品種や熟し具合によっても風味はかなり違うそうです。
サウジアラビアではデーツはとても身近な食品で、種類もたくさんあるそう。
今回いただいたデーツを味わいながら、50℃・湿度4%という、日本とは大きく異なる環境で暮らす人々の生活や食文化にも少し触れた気がしました。
また、その世界を想像することで水不足や地球温暖化についても考える、よいきっかけになりました。
日本では、蛇口をひねればいつでも水が出てきて、その水を飲むことができます。
私たちにとっては当たり前のことですが、世界には水道水をそのまま安心して飲める環境が当たり前ではない地域の方が多いのです。
きれいな水をいつでも使えること、暑いときに涼しい場所で過ごせること。
普段は当たり前だと思っていることも、実はとても恵まれた環境なのかもしれません。
遠いサウジアラビアから、素敵なお土産を届けてくださった患者様。
スタッフ一同、楽しくおいしくいただきました。
🎀素敵なお土産をありがとうございました!🎀
これからも日本とは違う環境での生活、どうぞお身体に気をつけてお過ごしください。
監修医師
あおい皮フ科クリニック南阿佐ヶ谷駅前院 院長
つつみ みどり