
verruca vulgaris
いぼ(尋常性疣贅)
保険診療 /
あおい皮フ科クリニック南阿佐ヶ谷駅前院のいぼ治療
「いぼ」は正式には尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)と呼ばれます。
ヒトパピローマウィルス(ヒト乳頭腫ウィルス)によるウィルス感染症です。

子供さんの手足によくみられますが、大人でも免疫力が低下した場合や、微細な傷などからも感染します。
いぼができるまでの模式図

いぼは顔や頭を含め、全身のあらゆる部位に発症します。
いぼのウィルスは皮膚の深い位置に潜り込み、細胞を増殖させ、皮膚表面が角化して硬くなるので、一度感染するとなかなか治りません。
いぼは感染症であり、うつる病気です。放置せずに、早急な処置が必要です。
治療には液体窒素療法やヨクイニンの内服、皮膚の硬い部分をやわらげる外用薬などがあります。
窒素液体療法とは、-196℃の液体窒素を使用して、ウィルスに感染した皮膚細胞を凍結させ、壊死させる治療法です。
冷たくじんじんする痛みを伴う場合があります。いぼは頑固なため、複数回の治療が必要です。

ヨクイニンはハト麦からつくられており、免疫系を活性化しウイルスを撃退する作用や、
皮膚の新陳代謝を促す作用、体内の余分な水分を排出する作用をもちます。
錠数が多いので、ついつい飲み忘れることも多いのですが、しっかりと内服すると、30%ほど奏効率が上昇します。
すべてのいぼの患者様に処方するのではなく、頑固ないぼで効きそうな方に飲んでいただきます。

当院ではモノクロロ酢酸を用いた自費処置も行っております。
モノクロロ酢酸のもつ、酸のはたらきにより、角質をはがし、ウィルスを死滅させます。
ガイドラインでも認められている治療法の一つで、痛みに弱く液体窒素での処置が困難な方や、
いぼの感染力が強い場合に役立ちます。
また、重症の場合は炭酸ガスレーザーで処置を行うこともあります。

尋常性疣贅は、老人性いぼと呼ばれる良性のいぼ(脂漏性角化症)とは違うため、区別して考えます。
いぼの治療法はどの病院でも基本的には液体窒素療法、という点でほぼ同じですが、当院ではなぜそのいぼができたか?と
そもそもの原因を追究し、日常生活の中で発症しないように、悪化しないようにと考え指導を行っております。
いぼ(尋常性疣贅)でお困りの際はご相談ください。
監修医師
あおい皮フ科クリニック南阿佐ヶ谷駅前院 院長
つつみ みどり