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Acne Vulgaris and Skin Problem
保険診療 /

顔、前胸部、背中の脂漏部位に出来やすい、毛穴に一致した炎症性の皮疹です。
初めは面皰(comedo)という炎症が少ない状態(白ニキビや黒ニキビ)から始まり、
炎症が進むと赤く膨らみのあるニキビ(赤ニキビ)や膿を伴う膿疱(黄ニキビ)に変化します。

10歳くらいから成長期のホルモンバランスの変化によって皮脂の分泌が盛んになり、毛穴内部で細菌が繁殖しやすい環境となるため、皮膚トラブルが増えます。
皮脂の分解産物は角化異常を起こし、皮膚のターンオーバーがうまく行かず、毛穴部分の皮膚が硬くなり、
角質で毛穴が塞がれ、毛穴内部での細菌感染が増える、という悪循環に陥ってしまいます。
ニキビは30代くらいまでができやすい年頃と思われていますが、睡眠時間などの生活リズムや食生活、ホルモンバランス、
日光暴露、精神的なストレス、スキンケア、皮膚の感染などに伴い、どの年齢層にも発症します。
マスクや就寝時の枕などで皮膚が擦れること、鼻炎や風邪に伴い鼻をかむなど、皮膚を強く摩擦することで
皮膚の深い位置にニキビを発症することもあります。

額や体にできるニキビは、汗や皮脂を好む”マラセチア”というカビの一種が原因となることが多いです。
マラセチアは皮膚の常在菌(誰にでも存在する菌)の一種であり、10歳頃から特に増え、上半身の脂漏部位に多くみられます。

(マラセチア)


一方、頬のニキビは摩擦や肌荒れによる微細な傷から”アクネ桿菌”という細菌が感染して起こることが多いです。
こちらも代表的な皮膚の常在菌の一種です。

(アクネ桿菌)

また、”毛包虫”(demodex)という毛穴にすみつく”ニキビダニ”の数が増えることで発症するタイプのニキビもあります。

(毛包虫:demodex)

原因をよく見極めたうえで、正しいスキンケアと対策、治療が必要です。

ニキビ治療は、まず原因を見極めて、そのうえで正しいスキンケアを行うことが重要です。
ホルモンバランスで出来ているのか、市販のニキビ肌用の基礎化粧品の使用や肌が強く乾燥していることが原因なのか、
花粉症やアトピー性皮膚炎などで肌のバリア機能が崩れ菌が肌に侵入しやすくなっている状況なのか、など様々な要因があります。
当院では刺激がない場合は、お化粧を継続して頂きながらのニキビ治療を行っております。
ニキビを繰り返す方、長く薬を使用しているのに治りづらい方、ニキビ治療に専念したいがお化粧や外用回数にどうしても制限がある方、
部活で汗をかく状況が続く中でも改善したい方、にきび痕が気になる方、には特に原因や生活スタイルを考慮してのニキビ治療が重要だと考えます。

当院ではガイドラインに従い、外用薬や内服薬での治療を行っております。
内服薬は保険診療では漢方や抗菌薬を使用します。
外用薬では、12歳以上からは第一選択とされるピーリング作用のある塗り薬が使用できます。
(2025年6月に、9歳にお子様から使えるベピオ®ウォッシュも登場しました。)
従来の外用薬は抗生物質が主体であり、使い続けることで”薬剤耐性菌”という抗菌薬に打ち勝つ菌が出現することが問題でした。
また、抗生物質は化膿した病変には効果をもたらすものの、炎症が少ない初期のにきびや、にきび痕には効果がありません。
2008年に”ディフェリン®ゲルというビタミンAの誘導体が日本でも認可され、ニキビの治療指針が大きく変わりました。
(ディフェリン®の後発品はアダパレンゲル、アダパレンクリームです。)

またその後、過酸化ベンゾイルという種類の治療薬も処方できるようになりました。
(ベピオ®ゲル、ローション、ウォッシュ、デュアック®ゲル)
(過酸化ベンゾイルとビタミンA誘導体の合剤であるエピデュオ®ゲルもあります。)
いずれもピーリング作用を持つ薬剤で、デュアック®を除いては抗生物質が含まれていないので、薬剤耐性菌が出現する心配がありません。
妊娠中の方は使用できない薬剤や9-12歳未満では推奨されていないものもあります。

(保険診療でのニキビの外用薬)

あおい皮フ科クリニック南阿佐ヶ谷駅前院では、ニキビ痕や炎症性ニキビに高い効果をもたらす
ピコレーザー、POTENZA(ポテンツァ)サリチル酸ピーリングなどの施術を行っております。
詳しくは美容診療カテゴリやお悩み一覧の項を参照してください。



重症のニキビの患者様には、自費診療でピルやビタミンA誘導体のイソトレチノインの内服薬を処方しております。
イソトレチノインは日本では未承認の薬ですが、海外ではニキビの第一選択薬です。
重症のニキビや毛穴の改善に高い効果を認めます。
その反面、様々な副作用があるため、服用前に正しく理解していただくことが大切です。


・肝機能や血中コレステロール値に影響を与えやすいため、定期的に血液検査が必要です。
(自費の内服薬に対する血液検査の場合、保険は適応されません。)
・ニキビ治療でよく処方されるミノサイクリンなどテトラサイクリン系抗生物質との併用は、頭痛のリスクを高めるため勧められません。
・肌や粘膜が過度に乾燥する場合があります。
・好転反応(症状が改善する前に一度ひどく悪化する状態)が起きることもあります。
・ビタミンAには催奇性があるため、女性の方は内服中と内服終了後の1か月間は避妊が必要です。
このようにイソトレチノインには注意事項が多いため、服用前にしっかりと説明させて頂きます。
また、服用開始後の定期的な診察が必要です。自己判断で内服しないようにして下さい。

AZA(アゼライン酸)ZO®(ゼオ)スキンヘルスビタミンC美容液もおすすめです。

アゼライン酸(AZA)


アゼライン酸は、日本皮膚科学会、尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドラインでも推奨されているニキビの外用薬です。
ニキビの原因となるアクネ杆菌の増殖を抑える効果があります。 また、皮脂分泌をコントロールし、毛穴詰まりを防ぎます。
他にも、アゼライン酸はメラニン生成を抑制することで、シミやくすみを軽減します。
抗炎症作用もあるため、赤みや炎症を抑える効果が期待できます。
12歳未満の方や妊娠中に方にも勧められている治療薬です。

ゼオスキンヘルス(ZO®SKIN HEALTH)

ゼオスキンヘルスは世界的にスキンケアの分野で名高い皮膚科専門医であるDr. ゼイン・オバジが生み出したドクターズコスメです。
『世界中のすべての人々に、美しく健康的な肌を』という信念に基づく、肌トラブルの原因を根本から改善することを目的とした医療機関専用のスキンケアブランドです。
代表的な成分は、トレチノイン、ハイドロキノンです。
トレチノインはビタミンAの外用剤であり、皮膚のターンオーバーを促し、炎症性のニキビやニキビ痕に高い効果が得られます。
滑らかで透明感の高い卵肌を目指します。
また、ゼオスキンヘルスには”肌を弱酸性に導く”化粧水もあります。
弱酸性下ではニキビの原因となるアクネ杆菌が増えにくいため、ニキビに対しても有効なスキンケア商品です。

ビタミンC

ビタミンCは過剰な皮脂の分泌を抑え、毛穴詰まりを予防し、ニキビの原因となるアクネ杆菌の増殖を防ぎます。
皮脂が毛穴に詰まり酸化すると過酸化脂質ができ、ニキビの炎症を起こす原因となりますが、ビタミンCには抗酸化作用があり、
この過酸化脂質の生成を抑え、ニキビの悪化を予防します。
さらに、ビタミンCはメラニンの生成を抑制する作用があるため、ニキビ痕の色素沈着の予防と改善に効果的です。
そもそもビタミンCは体内では作られず、外から補う必要があります。
肌の弾力に関わるコラーゲンは3重らせん構造であり、それをつくる酵素の働きを助けるのがビタミンCです。
コラーゲンはニキビ痕の凹凸の改善に役立ちます。このようにビタミンCは肌に欠かせない成分であり、ニキビに対しても効果的です。

ニキビ治療には、適切な保険診療が必須です。
保険診療で改善しづらい重症のニキビの患者様や、ニキビ痕を改善し、よりきれいな美肌を目指す患者様に
自費診療をご提供しております。

ニキビ・ニキビ痕でお困りの患者様はご相談ください。

監修医師

あおい皮フ科クリニック南阿佐ヶ谷駅前院 院長

つつみ みどり