白玉点滴とビタミンC点滴の違いは?成分や効果を比較して解説

「白玉点滴」と「ビタミンC点滴」は、美容点滴として人気があり、体の疲れをやわらげる効果も期待されています。ただし、含まれる成分や働き方がそれぞれ違うため、実感できる効果や、通院の頻度・回数は人によって異なります。
本記事では、白玉点滴とビタミンC点滴について成分や期待できる作用、費用の目安、施術後の過ごし方をわかりやすく比較し、悩み別の選び方や組み合わせて受ける方法についても詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
白玉点滴とビタミンC点滴の違い

美白ケアや疲労回復を目的とした美容点滴の中でも、近年特に人気なのが「白玉点滴」と「ビタミンC点滴」です。どちらも抗酸化作用を持ち、肌を内側から整える効果が期待できますが、主成分や働き方、期待できる効果には違いがあります。ここでは、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
白玉点滴について
白玉点滴の主成分は、「グルタチオン」です。グルタチオンは強い抗酸化作用を持ち、紫外線やストレスなどで増えた活性酸素を取り除く働きがあります。また、シミやくすみの原因となるメラニンの生成を抑える作用があり、点滴を続けることで肌のトーンが明るく整いやすくなります。
さらに、体内の有害物質の解毒を助けるとされ、倦怠感や疲労感が軽減されるのも特徴です。美容だけでなく体調管理を目的に受ける方も増えています。
ビタミンC点滴について
ビタミンC点滴の主成分は「ビタミンC」であり、点滴を行うことで高濃度のビタミンCを直接体内に届けることができます。経口摂取よりも効率的に血中濃度を高められるため、抗酸化作用をより強く発揮できます。
紫外線ダメージの軽減、コラーゲン生成のサポートによるハリ改善、免疫力の向上など、幅広い目的で利用されています。また、疲労回復や風邪予防、ストレスケアなど、健康維持を目的とした利用法も人気です。
成分や効果、目的の比較
白玉点滴とビタミンC点滴を次の項目で比較し、まとめました。
白玉点滴 | ビタミンC点滴 | |
---|---|---|
主成分 | グルタチオン | ビタミンC |
主な働き | メラニン生成抑制解毒作用抗酸化 | 抗酸化コラーゲン生成サポート免疫力アップ |
期待できる効果 | シミ・くすみ改善、肌トーンアップ、疲労回復 | ハリ改善、美白サポート、疲労回復、体調管理 |
通院の目安 | 週1回〜月1回など継続で効果を実感しやすい | 週1回〜月1回など体調や目的に合わせ調整 |
特徴 | 美白を中心に体内のデトックス効果も期待 | 肌質改善や健康維持を幅広くサポート |
費用・施術時間・ダウンタイムについて
あおい皮フ科クリニック南阿佐ヶ谷駅前院では、白玉点滴と高濃度ビタミンC点滴の費用はともに1回8,800円です。施術時間は白玉点滴が約30分、高濃度ビタミンC点滴は投与量に応じて45〜60分です。
白玉点滴 | ビタミンC点滴 | |
---|---|---|
費用(1回) | 8,800円 | 8,800円 |
施術時間 | 約30分 | 約45~60分 |
ダウンタイム | 針跡の軽い赤み | 針跡の軽い赤み |
G6PD欠損症や腎機能低下がある場合は、高濃度ビタミンCの大量投与を避ける必要があるため、事前にお知らせください。
白玉点滴とビタミンC点滴の共通効果と組み合わせのメリット
白玉点滴とビタミンC点滴は成分は違いますが、どちらも「体のサビつき(酸化)」を防ぎ、免疫の働きを整える力があります。白玉点滴とビタミンC点滴を一緒に受けると、お互いの働きを助け合い、どちらか一方の点滴よりも美容面や体調管理に対して高い効果が期待できます。
抗酸化美白作用で透明感アップ
白玉点滴とビタミンC点滴を併用すると、体の中で「抗酸化のサイクル」がスムーズに回りやすくなります。ビタミンCが使われて一度役目を終えても、グルタチオンの力で再び活性を取り戻し、ビタミンCの働きが長く続きやすくなります。
その結果、増えすぎた活性酸素が効率よく取り除かれ、シミの元となるメラニンの生成を抑えながら、すでにあるメラニンの排出も促されます。これにより、肌の色ムラが整い、シミや肝斑が薄くなる効果が期待できます。さらに、酸化による肌ダメージを防ぐことで、紫外線によるくすみも出にくくなり、内側から澄んだような明るい肌を保ちやすくなります。
免疫サポートと疲労回復
ビタミンCは白血球の働きを助け、グルタチオンは体内のストレスをやわらげる役割があります。併用することで、免疫力を整える働きがより高まり、風邪やインフルエンザが流行する時期の体調管理にも役立ちます。
また、グルタチオンには肝臓の解毒をサポートする働きがあり、ビタミンCはストレスに対抗するホルモンの生成を助ける働きがあるため、疲れやすさやだるさの改善にも効果が期待できます。
同時に受けたときの即効性と持続性
白玉点滴とビタミンC点滴を同じ日に受けると、まずビタミンCが短時間で高い効果を発揮し、その後グルタチオンの働きが続くことで、短時間での変化や比較的長く続く感覚が得られるといわれています。施術後すぐに肌のハリやツヤを感じやすく、その状態が数日間続くケースも多いです。
施術の目安としては、最初の3~4週間は週1回、その後は月1回のペースで受けると、イベント前の集中ケアと長期的なメンテナンスを両立しやすくなります。
白玉点滴がおすすめな人とは
白玉点滴は、肌を全体的に明るくしたい方や、肝臓の働きを整えて体の中をすっきりさせたい方に特に人気があります。グルタチオンという成分を直接体に届けることで、さまざまなメリットが期待できる施術です。さらに、紫外線量が増えてシミやくすみが目立ちやすい夏の時期にもぴったりで、日焼けによるダメージ対策や肌のトーンアップを同時に目指せます。以下のような方に特におすすめです。
肌全体の美白を目指す人
グルタチオンは、メラニンの生成を抑え、すでにできた色素の分解・排出を助けます。顔だけでなく腕や脚、背中まで全身の肌を明るく整えやすく、部分的な治療のように色ムラを気にする必要が少ない点も魅力です。
サプリよりも点滴のほうが体内で高濃度に作用しやすく、続けることでくすみを抑え、透明感をキープできます。特に夏は紫外線ダメージが増えるため、予防ケアとして受ける方も多いです。
肝臓の解毒や二日酔いを軽減したい人
グルタチオンは体の中で不要なものを処理する「解毒」に深く関わっています。特にお酒を飲んだときに出る有害な物質や、体にたまった重金属などを無毒化する手助けをすると言われています。白玉点滴でグルタチオンを直接補うことで、肝臓への負担を軽くし、飲んだ翌日のだるさや頭の重さが残りにくい傾向があるとも報告されています。
また、血液検査で肝臓の数値がやや高めの人で、点滴後に改善が見られた例もあります。ただし、慢性的な肝臓の病気が進んでいる場合は、事前に医師とよく相談してから受ける必要があります。抗酸化作用によって肝臓の細胞を守る効果もあり、長期的な肝機能の維持にもつながるでしょう。
アレルギー体質や肌荒れ対策をしたい人
グルタチオンには活性酸素を抑え、炎症物質の過剰な生成を防ぐ働きがあります。これによりアレルギー性鼻炎やかゆみ、肌の赤みの改善が期待でき、バリア機能を整えて季節の変わり目の乾燥や荒れを防ぐのにも役立ちます。
夏は汗や皮脂で肌トラブルが増えやすいため、肌のコンディションを安定させたい方にもぴったりです。
ビタミンC点滴がおすすめな人とは

ビタミンC点滴は、美白ケアをしながらコラーゲンの生成を助け、体の免疫バランスを整える働きがあります。特に紫外線量が多く、肌ダメージやくすみが気になりやすい夏の時期にこそ取り入れたい点滴です。日焼け後の肌の立て直しや、暑さによる疲労感のケアにも役立ちます。以下のような方に特におすすめです。
紫外線ダメージをすぐにケアしたい人
日焼けをしたあと、早いタイミングでビタミンC点滴を受けると、飲み薬よりも効率よく高濃度のビタミンCを体内に届けられます。紫外線によって増えた有害物質を素早く抑え、シミの元となるメラニンの生成を防ぐサポートが期待できます。
また、傷ついたDNAを修復する手助けや、紫外線によるコラーゲン劣化の抑制にもつながるため、後々のシミやごわつきを防ぎたい方に、夏の強い日差し対策として特におすすめです。
ニキビ・毛穴・くすみを改善したい人
ビタミンCは皮脂分泌を整え、炎症を抑える作用があります。これにより皮脂が酸化して毛穴につまりにくくなり、ニキビや角栓などのトラブル予防に役立ちます。
さらにコラーゲンの生成を助け、肌の土台が強化されることで毛穴が目立ちにくくなり、くすみも改善しやすくなります。夏は汗や皮脂が増えやすく、肌トラブルが起こりやすい季節なので、毛穴ケアや肌質改善をしたい方に最適です。
風邪予防や免疫力アップを重視する人
ビタミンCは免疫細胞の働きを活性化させ、風邪などの感染症への抵抗力を高めます。夏バテやクーラーによる体調不良が気になるときにも、体力維持をサポートしてくれます。ストレスや睡眠不足で疲れやすい方にもおすすめで、暑さや環境変化に負けない体づくりを目指せます。
どっちを選ぶ?判断チャートと併用プラン

白玉点滴とビタミンC点滴は、目的や体質によって向いているものが変わります。下記のチャートを参考にしながら、医師と相談して選ぶようにしてください。両方を組み合わせる方法もあるので、自分の悩みに合わせて検討してみてください。
悩み別チャートで簡単に選ぶ
肌の悩みや体調管理など、悩み別でどちらの点滴が良いのか以下のチャートで確認してください。
・全身の肌を明るくしたい → 白玉点滴、ビタミンC点滴
・日焼け後の赤みをすぐに落ち着かせたい → ビタミンC点滴
・慢性的な疲れとくすみを両方ケアしたい → ビタミンC点滴+白玉点滴
・二日酔いを軽減したい → 白玉点滴
・風邪を引きにくい体づくりをしたい → ビタミンC点滴
・ニキビ痕の色素沈着が気になる → ビタミンC点滴+白玉点滴
いくつも当てはまる場合は、2種類を一緒に受けるプランを検討するのがおすすめです。通う頻度は、まず週1回を3回ほど続け、その後は月1回を目安に維持していく方法もありますが、医師と相談しながらスケジュールをたてるようにしてください。
ライフスタイルで考える
施術を続けやすくするには、自分の生活リズムに合わせた通院計画が大切です。点滴後は水分補給が必要なため、休日やテレワークの日など、ゆとりのある日に受けると安心です。週末の午前中に施術を受けて午後は自宅で休むなど、無理のないスケジュールがおすすめです。
また、2種類を併用すると費用は増えますが、一度に複数の悩みをケアできるため通院回数を減らせるメリットがあります。忙しい方やイベント前に集中的にケアしたい方にも向いています。自分の予定や目的に合わせ、医師と相談しながら最適なプランを立ててみてください。
併用プランの組み立て方
早く効果を実感したい場合は、最初の月に「白玉点滴+ビタミンC点滴」を同じ日に受け、2週間後にビタミンC点滴、4週間後に白玉点滴を受ける…という3ステップの計画がよく選ばれています。
その後の維持は、月1回の同時併用、または隔月で交互に受けるのが目安です。季節やイベントの予定に合わせて調整すれば、効果を長く保ちながら、費用も抑えることができます。
まとめ
白玉点滴は、グルタチオンという成分で全身の肌を明るくし、肝臓の働きを助ける効果も期待できます。ビタミンC点滴は、メラニンを減らしてシミを目立ちにくくしたり、コラーゲンの生成を促して小ジワケアや免疫力アップを目指せる施術です。
どちらも1回8,800円で、施術後の負担はほとんどありません。白玉点滴とビタミンC点滴を同じ日に受けると、お互いの効果を補い合い、肌の透明感や疲れにくさをより長く実感しやすくなります。
あおい皮フ科クリニック南阿佐ヶ谷駅前院では、カウンセリングで一人ひとりに合わせた点滴プランをご提案しています。ぜひお気軽にご相談ください。
監修医師
あおい皮フ科クリニック 院長
つつみ みどり