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ポテンツァの痛みの度合いは?痛みの理由や軽減させる方法を解説

ポテンツァを受けてみたいけれど、痛みが気になる人も多いでしょう。一般的に、ポテンツァは痛みが少ない施術と言われています。しかし、場合によっては痛みが発生するケースもあるため注意が必要です。

本記事では、ポテンツァの痛みの度合いや痛みが発生する理由、軽減させる方法などを解説します。

ポテンツァの仕組み

ポテンツァは、マイクロニードルと呼ばれるごく細い針と高周波エネルギーの作用を組み合わせた施術方法です。以下の画像は実際にポテンツァを受けた人の施術前と翌日の肌経過です。

ポテンツァ 痛み

基本的には、マイクロニードルで皮膚に微細な傷をつけて、高周波エネルギーを照射させ、真皮層を刺激します。これにより、皮膚の再生を促進したり引き締め効果が発揮されたりする仕組みです。

症状によっては、針を通じて薬剤を投入するケースもあります。薬剤には多様な種類があり、ニキビ跡やシワ、たるみ、肝斑など改善したい症状に合わせて選択可能です。

施術料金の概要

こちらがポテンツァの費用です。施術範囲や対応箇所についても費用が変わってきます。

施術内容施術範囲料金
薬剤導入Mc Coom 全顔88,000円
Mc Coom 両頬77,000円
BENEV 全顔77,000円
BENEV 両頬71,500円
ヒアルロン酸 全顔71,500円
ヒアルロン酸 両頬66,000円
肝斑・酒さ・肌質改善全顔55,000円
両頬44,000円
ダイアモンドチップ(タイトニング)44,000円
ニキビ・面皰・汗管腫10個まで16,500円
20個まで24,200円
30個まで29,700円

ポテンツァで期待できる効果

ポテンツァは、皮膚に関するトラブルの多くを改善できる美容治療です。例えば、ニキビやニキビ跡の改善、シワ、たるみの改善などが挙げられます。また、30代〜50代の女性に多くみられる肝斑も、ポテンツァで改善することが可能です。

このように、多様な肌トラブルを改善できる理由として、マイクロニードルと高周波エネルギーにより毛穴を引き締められる点が挙げられます。また、真皮層にまで作用するため、メラノサイトの活性化の抑制も期待できます。

ポテンツァによる痛みの度合い

ポテンツァ 痛み

ポテンツァ治療を受けるうえで、多くの人が不安に感じる点のひとつが痛みです。ここでは、ポテンツァによる痛みの度合いによって詳しく解説します。

ポテンツァの痛みは人によって違う

基本的に、ポテンツァは細い針を使用するため、痛みが少ない施術です。しかし、針を挿入する感覚はあるほか、肌質や施術する部位によっては、チクチクとした痛みを感じることがあります。また、圧迫感を感じる人も多いようです。

また、高周波エネルギーを照射する際に、熱感や刺激を感じるケースも少なくありません。皮膚の状態が悪いや敏感な部分に使用する場合は、強く感じることもあるでしょう。

ただし、すべての人が同等の痛みを感じるとは限りません。敏感肌の人は、一般的な人よりも痛みを感じやすいといわれています。一方で、肌が厚い人は、ほとんど痛み感じない可能性があるでしょう。

そのほか、使用する薬剤によっては、一時的にしみる感じがするケースもあります。このように、ポテンツァの痛みは人それぞれであり一概にはいえません。

ダーマペンと比較してどちらが痛みが強い?

ポテンツァとよく似た美容治療のひとつにダーマペンがあります。ダーマペンも、ポテンツァと同様に微細な針で皮膚に穴を開けて、肌の再生を促す治療です。

ポテンツァは、針だけでなく高周波エネルギーで熱を与えますが、ダーマペンは熱エネルギーを使用しません。

ポテンツァ治療もダーマペン治療も、施術前に麻酔クリームを塗るのが一般的です。ポテンツァ治療では、針や熱の設定を細かく調整できるので、痛みを感じる際は微調整が可能です。ダーマペンと比較してポテンツァの方が痛みが少ないと感じる方が多いです。

ポテンツァが痛い理由

ポテンツァが痛い理由として、以下の3点が挙げられます。それぞれの理由を詳しく解説します。

針と熱による痛み

ポテンツァで痛みを感じる大きな理由は、マイクロニードルと高周波エネルギーの熱です。施術で使用するマイクロニードルは、直径0.2mm程度のごく細いものであり、肌への負担は抑えられています。しかし、肌に傷をつけることには変わりありません。

特に、肌の深部まで針を刺す必要がある深いシワやたるみの改善などは、痛みを感じやすいでしょう。

また、針で傷をつけた部分に熱を照射しますが、このときヒリヒリ感や熱感を感じることがあります。高周波の出力が高くなれば、痛みも増す傾向にある点が特徴です。

回数を重ねたことによる痛み

ポテンツァの効果を上げるには、複数回施術を受けることが推奨されます。しかし、回数を重ねると、皮膚が敏感になりやすい点は否めません。また、前回よりも深い場所に針を刺して効果を高める場合は、初回よりも痛みを感じる可能性があるでしょう。

そのほか、体調が思わしくない日や疲れている日に施術を受けたり、ストレスや緊張感があったりすると、皮膚が敏感になります。

ポテンツァの施術を複数回受ける場合は、その都度、適切なアフターケアを施すことが大切です。保湿を徹底的に行い、紫外線にも十分に注意しましょう。

骨に近い部位の施術による痛み

ポテンツァの痛みは、施術する箇所によっても変動します。特に、頰や額、あご、鼻の周辺などは、皮膚の下に脂肪や筋肉が少なく骨に近い場所です。そのため、マイクロニードルが刺さった際に、痛みを感じる可能性があります。

また、神経が集中している場所も敏感なので注意が必要です。例えば、鼻や口の周りは三叉神経、額には前頭神経、顎には下顎神経が比較的浅い位置に通っています。マイクロニードルが神経の近くに刺さると、通常より痛みを感じる可能性が高いでしょう。

ポテンツァによる痛みの軽減方法

ポテンツァ 痛み

ポテンツァによる痛みがきつい場合は、軽減するための手段を試してみるとよいでしょう。ここでは、ポテンツァによる痛みの軽減方法を3つ解説します。

麻酔クリームを活用する

ポテンツァの施術では、痛みの軽減を目的として麻酔を活用するケースが一般的です。多く使用される手段は麻酔クリームで、施術の前に塗布します。塗布後、30〜60分程度経過すると皮膚の表面と神経の感覚が鈍ってくるため、施術中の痛みを抑えることが可能です。

特に、骨に近い部分や神経が集中している部分には、麻酔クリームを多く塗る傾向にあります。また、麻酔クリームの効きが悪い場合は、局所麻酔注射を受けるケースもあるでしょう。

ただし、麻酔をする場合は、アレルギーの有無を確認する必要があります。麻酔クリームや局所麻酔でアレルギー反応が出た経験がある場合は、医師に相談しましょう。

針を刺す速度を緩める

ポテンツァの施術には、微細なマイクロニードルと言う針を使用します。針を刺すスピードが早ければ早いほど、神経が瞬間的に強い刺激を受けるため、痛みを感じやすい点が特徴です。一方で、針を刺す速度を緩めると、刺激が分散されるため、痛みを和らげる効果が期待されます。

ただし、施術がゆっくり進むことから、治療時間自体が長くなる点は否めません。痛みの緩和を優先して、刺入速度を緩める場合は、スケジュールにゆとりを持つ必要があります。

熱量を調整する

ポテンツァの痛みは、針だけでなく高周波エネルギーの熱も影響します。施術をする際は、針を刺す速度と同様に、熱量の調整も可能です。

一般的に、熱量が多いと治療効果は高まりますが、皮膚に強い熱感を感じやすくなります。特に、皮膚が薄い目の周りや頰などは、痛みが顕著に現れやすい部分です。また、神経が集中している場所も、熱感を強く感じるでしょう。

痛みが気になる場合は、熱量を下げる方法もおすすめです。ただし、熱量が下がりすぎると、治療効果が薄れる可能性があります。ある程度の効果を得るためにも、痛みと熱量のバランスをとって施術を受けることが大切です。

ポテンツァはダウンタイムにも痛みがある?

ポテンツァは施術中だけでなく、ダウンタイムにもまれに痛みが生じることがあります。ダウンタイムとは、肌についた傷が回復する時間です。そのため、皮膚が再生するまでは、傷が付いた状態であり、軽度のヒリヒリ感や痛みを感じやすくなっています。

通常、ダウンタイムの痛みは、施術から数日の間に治るため問題ありません。痛みが気になる場合は、冷却パックで数分間冷やす方法がおすすめです。また、保湿をしっかりすると、痛みが和らぐ可能性があります。

どうしても痛みが我慢できない場合は、市販の鎮痛剤を服用することが可能です。ただし、服用する際は、医師に確認する必要があります。

なお、痛みが長引いたり発熱したりする場合は、炎症が起きている恐れがあるため注意が必要です。速やかに医師に連絡して、適切な対処を施しましょう。

ポテンツァのダウンタイム中の過ごし方

ポテンツァのダウンタイムは、適切なアフターケアをする必要があります。アフターケアを怠ると、ポテンツァの効果が半減したり、炎症がひどくなったりする恐れがあるため注意しましょう。ここでは、ポテンツァのダウンタイム中の過ごし方を詳しく解説します。

保湿をしっかりする

ポテンツァの施術後は、肌が一時的に乾燥した状態になります。乾燥したまま放置すると、赤みや引きつり感の悪化に繋がりかねません。適切に保湿をして、乾燥を防ぐと不快感の軽減につながります。

また、保湿ケアは、皮膚を保護してバリア機能の回復をサポートするうえでも効果的です。

なお、施術後の肌は敏感になっているため、低刺激性の保湿剤を選びましょう。アルコールや香料が含まれている保湿剤は刺激が強く、悪影響を及ぼします。また、レチノールやビタミンCなども刺激性の高い成分です。こうした成分が配合された保湿剤は避けることをおすすめします。

加えて、保湿のタイミングにも注意が必要です。洗顔をした後はすぐに保湿剤を塗布し、肌の水分が蒸発しすぎるのを防ぎましょう。また、朝と夜だけでなく、乾燥を感じる度に保湿を追加することも大切です。

塗布する際は、強くこすり過ぎず、優しく手のひらで抑えるようにして馴染ませるとよいでしょう。

紫外線対策をする

保湿と同様に、紫外線対策もポテンツァのダウンタイムに欠かせないケアです。ダウンタイム中の敏感な肌は、紫外線の影響を受けやすくなっています。紫外線を浴びると肌に負担がかかり、色素沈着をする恐れも否めません。

さらに、紫外線によるダメージは、ポテンツァの施術の効果を妨げる恐れがあります。こうしたリスクを避けるためにも、日焼け止めをしっかりと塗って対策を施しましょう。

ただし、低刺激性で保湿成分を含む日焼け止めを選ぶことが大切です。具体的には、SPF30~50/PA+++以上が推奨されます。また、日焼け止めを塗る際は、2〜3時間おきに塗り直すと効果的です。

日焼け止め以外にも、つばの広い帽子や日傘を活用して、顔に直射日光が当たらないように配慮しましょう。特に、10時〜14時ごろは紫外線が強くなる時間帯です。こうした時間は外出を避けて、屋内で過ごすほうが賢明でしょう。

まとめ

ポテンツァといえば、痛みが少ない美容治療として人気があります。しかし、皮膚が薄い場所や骨に近い場所を施術する場合は、強い痛みを感じる可能性があります。

また、施術後に痛みを感じた場合も、保湿によって軽減可能です。ダウンタイムの痛みは数日で治るため、それほど心配する必要はないでしょう。

痛みが苦手な人は、医師に相談して万全の対策を施すことをおすすめします。

監修医師

あおい皮フ科クリニック 院長

つつみ みどり