ポテンツァの頻度はどれくらいが適切?症状別に詳しく解説!

ポテンツァの効果を高めるには、複数回施術を受けることが推奨されます。しかし、どの程度の頻度が適切かわからない人も多いでしょう。
そこで本記事では、ポテンツァの症状別に適切な頻度を解説します。併せて、ポテンツァの効果を長持ちさせるコツや施術に関する注意点にも触れるので、検討中の人は参考にしてみてください。
ポテンツァとは
ポテンツァとは、マイクロニードルと高周波エネルギーを組み合わせた美容治療です。約0.2mmの細い針を肌に刺し、傷がついたところに高周波エネルギーの熱を当てて、肌の再生を促します。
この作用により、ニキビ跡やしわ、たるみ、肝斑などのトラブルを改善することが可能です。また、コラーゲンの生成が進むため、毛穴の引き締めや美肌効果も期待できます。
以下の画像は実際にポテンツァを受けた人の施術前〜施術翌日までの写真です。

ポテンツァの大きな魅力は、痛みが少なく、ダウンタイムも短い点です。美容治療をしたいけれど、まとまった時間が取りにくい人や痛みに弱い人に向いています。
費用について
ポテンツァの施術費用は、施術する範囲やクリニックの設定によって異なります。
施術内容 | 施術範囲 | 料金 |
---|---|---|
薬剤導入 | Mc Coom 全顔 | 88,000円 |
Mc Coom 両頬 | 77,000円 | |
BENEV 全顔 | 77,000円 | |
BENEV 両頬 | 71,500円 | |
ヒアルロン酸 全顔 | 71,500円 | |
ヒアルロン酸 両頬 | 66,000円 | |
肝斑・酒さ・肌質改善 | 全顔 | 55,000円 |
両頬 | 44,000円 | |
ダイアモンドチップ(タイトニング) | 44,000円 | |
ニキビ・面皰・汗管腫 | 10個まで | 16,500円 |
20個まで | 24,200円 | |
30個まで | 29,700円 |
【症状別】ポテンツァの適切な頻度

肌のトラブルの度合いによっては、1回のポテンツァ治療でも効果が得られます。しかし、より効果を高めたい場合や肌の状態が悪い場合は、複数回治療を受けたほうがよいでしょう。
ここでは、症状別にポテンツァの適切な頻度を解説します。
ニキビ・ニキビ跡
ポテンツァは、炎症性ニキビのほかニキビ跡や重度のニキビによるクレーターなどにも効果があります。
軽度の炎症性ニキビに悩んでいる場合に適切な施術の回数は、3〜5回程度が一般的です。4〜6週間に1回の割合で、3~5回程度継続的に施術を受ける必要があります。
肝斑
肝斑とは、30〜50代の女性に多くみられるシミの一種です。ストレスやホルモンバランスの乱れが原因で起こるとされており、デリケートな症状なので、施術も慎重に行う必要があります。
そのため、施術の頻度も、肌の回復期間を十分に確保しながら、継続的に治療しなければなりません。まず、初期治療を受ける場合は、2〜4週間に1回程度が一般的です。
初期治療で改善がみられた場合も、メンテナンス治療として継続的に施術を受けることで、肝斑の再発を予防できます。メンテナンス治療は、初期治療よりも頻度を下げて、1〜2ヶ月に1回程度の施術が適しているでしょう。
肝斑治療の回数は、症状の度合いに合わせることが大切です。軽度の場合は、3〜5回程度の施術で徐々に改善が期待できます。一方で、中〜重度の場合は、5〜8回以上施術が必要になる可能性が高いでしょう。
皮膚のたるみ
ポテンツァで皮膚のたるみを改善する場合は、初期治療とメンテナンス治療を行う必要があります。初期治療の場合は、3〜4週間に1回程度施術を受けるケースが一般的です。また、回数は、4〜6回程度が推奨されています。
初期治療の効果を維持するための施術が、メンテナンス治療です。3〜6ヶ月に1回程度実施して、コラーゲンの再生をサポートします。
小じわ
小じわをポテンツァで改善する場合も、複数回にわたって施術を受けることが大切です。
まず、初期治療として3〜4週間に1回程度施術を行い、4〜6回程度継続しましょう。初期治療で得られた効果を持続し、再発を予防するには定期的なメンテナンス治療が必要です。そのため、3〜6ヶ月に1回程度施術を受けることを推奨します。
小じわの改善にはコラーゲンやエラスチンの生成が不可欠です。生成には数週間〜数ヶ月程度かかるケースが一般的であり、1回ポテンツァ治療を受けただけでは即効性はありません。また、個人差もあるため、慌てず医師と相談しながらベストな治療計画を立てましょう。
美肌
肌のハリや弾力の向上、肌トーンの均一化、皮脂バランスの調整など、一般的な美肌効果を狙ってポテンツァ治療を受ける人も多いでしょう。
美肌を目指すための施術頻度は、3〜4週間に1回程度を4〜6回程度継続することが推奨されます。また、ポテンツァの効果を持続するには、3〜6ヶ月に一回、メンテナンスをしたほうがよいでしょう。
赤み
肌の赤みの改善を目指してポテンツァ治療を受ける場合の頻度は、赤みの度合いや肌の状態によって異なります。
一般的には、初期治療の段階で3〜4週間に1回程度、4〜6回継続した施術が目安です。赤みが改善するには、真皮層のコラーゲン生成が促進されなければならず、定期的な施術が推奨されます。
初期治療終了後、赤みの改善が見られたら、効果を維持するために3〜6ヶ月に1回程度メンテナンス治療を受けるとよいでしょう。
ポテンツァの効果を長持ちさせるコツ

ポテンツァの効果が長持ちするかどうかは、施術後のアフターケアによっても左右します。ここでは、ポテンツァの効果を長持ちさせるコツを4つ解説します。
当日のメイクは避ける
ポテンツァの施術当日は、肌の表面や深層が刺激を受けて敏感な状態になっているため、メイクは避けたほうが無難です。また、マイクロニードルによって一時的に小さな傷ができており、メイクをすると雑菌が肌に入り込む恐れもあります。
加えて、メイクの成分が毛穴に詰まると、施術後の肌が回復するのを妨げる要因になりかねません。回復が遅くなれば、それだけ効果が出にくくなるため注意が必要です。
施術翌日から、軽めのメイクを施すことは可能ですが、肌に負担の少ないナチュラルなメイク道具を使用しましょう。通常のメイクは、肌が回復して赤みや腫れが落ち着けば可能です。
保湿や日焼け対策を徹底する
ポテンツァ治療した後の肌は、一時的に乾燥しやすい状態になっています。バリア機能も低下しており、しっかりと保湿をして肌の修復をサポートしなければなりません。
また、丁寧な保湿は、肌の乾燥による外部からの刺激を防ぎます。赤みや炎症を軽減させる効果もあるので、乾燥が気になるたびに保湿するように留意しましょう。
加えて、紫外線対策も欠かせません。不安定な肌が紫外線を浴びると、状態が悪化する恐れがあります。ポテンツァの効果も軽減するため、必ず日焼け対策をしましょう。
保湿クリームや日焼け止めクリームは、低刺激性のものを選ぶことが大切です。アルコールや香料が含まれたタイプは避けましょう。クリニックで推奨されるアイテムがあれば、それを使用することをおすすめします。
生活習慣を正す
ポテンツァ治療を受けた後は、規則正しい生活を送ることも大切なポイントです。特に、アルコールやタバコは、血行を不安定にさせ、治療効果を下げる要因になりかねません。施術後数日は、アルコールやタバコを避けて、安静に過ごしましょう。
また、サウナや激しい運動なども避けたほうが賢明です。汗をかいたり血行が必要以上に促進されすぎたりすると、肌に刺激を与えます。
ポテンツァの効果を最大限に引き出すには、質の良い睡眠や栄養バランスのよい食事も不可欠です。いつもより生活習慣に気を配るように留意しましょう。
継続的に施術を受ける
ポテンツァは、一回施術を受けただけでは効果が出ない可能性があります。特に、肌の状態が悪い場合やシミ、シワなどの度合いが強い場合は、継続的に施術を受けたほうが効果的です。
ただし、継続する頻度は、肌の再生状態を踏まえて検討する必要があります。再生されていない状態で施術を受けると、返って状態が悪くなるケースも少なくありません。
医師と相談しながら、ベストなタイミングで施術を受けるように、治療計画を立てることが大切です。
ポテンツァの施術に関する注意点
ポテンツァの効果を最大限に発揮するには、注意点を把握しておくことも大切です。ここでは、ポテンツァの施術に関する注意点を4つ解説します。
効果は個人差がある
ポテンツァは、ニキビやシミ、しわ、肝斑など多様な肌トラブルに効果的な美容治療です。しかし、効果には個人差があり、すぐに思うような結果が出ない人もいます。
例えば、軽度のシミやニキビに悩む場合は、1回の施術で肌が安定することもあるでしょう。一方で、重度のシミやデリケートな肝斑などは、複数回施術を継続して、コントロールする必要があります。
特に、コラーゲンが再生するには3〜6ヶ月程度かかるため、焦って効果を望むのではなく、じっくりと肌の状態と向き合いながら、気長にケアを受けることが大切です。
ダウンタイム中はセルフケアを徹底する
ポテンツァは、痛みが少なく、ダウンタイムも短い点が大きなメリットです。しかし、ダウンタイム中は、セルフケアを徹底する必要があり、怠ってしまうと効果が半減します。
特に、ポテンツァの施術後は、肌が乾燥してバリア機能が低下した状態です。そのまま放置すると、外部からの刺激で赤みや炎症が悪化する恐れがあります。必ず保湿をして、肌を保護しましょう。
また、紫外線もポテンツァ治療後の肌の大敵です。低刺激性の日焼け止めクリームや帽子、日傘などを活用して、しっかりと紫外線対策を施しましょう。
施術スパンが短いと肌に負担がかかる
ポテンツァの施術を継続的に受ける際は、肌の再生状態を踏まえて検討しなければなりません。肌が再生していない状態で再度施術を受けると、刺激が加わって赤みや炎症が悪化する恐れがあります。
例えば、ニキビ治療でポテンツァをする場合、2〜4週間に1回のペースが一般的です。一方で、たるみやしわなどは、深い層に作用させるため長めにスパンを開けたほうがよいでしょう。
ただし、肌の状態や体質によって再生にかかる時間は異なります。適切なタイミングは、医師に相談して検討しましょう。
まとめ
ニキビやシミ、しわなど肌トラブルの状態によっては、ポテンツァ治療を1回受けただけでも効果が出る場合があります。しかし、効果を高めるには、複数回施術を受けたほうがよいでしょう
施術の頻度は、ポテンツァ治療を受ける目的によって異なります。頻度を間違うと、炎症や赤みが悪化するだけでなく、ポテンツァの効果が半減する恐れがあるため注意しましょう。
2回目以降の施術を検討する際は、肌の状態や体質、コラーゲンの再生状態を踏まえながら、医師と相談して決めることが大切です。
監修医師
あおい皮フ科クリニック 院長
つつみ みどり