夏こそピコレーザーを始めるチャンス!夏にピコレーザーを行うメリットや施術後のポイントを詳しく解説

夏は紫外線量が多く、シミやくすみが目立ちやすくなる季節です。そんな時期に「レーザー治療は避けた方がいいのでは?」と迷う方も多いかもしれません。しかし、実はピコレーザーは夏でも受けられる治療であり、適切なケアを行えばシミやくすみの改善を効率よく目指せます。さらに、短いダウンタイムや長期休暇を活用した計画の立てやすさなど、夏ならではのメリットもあります。
本記事では、夏にピコレーザーを行うメリットや注意点、施術後のケア方法について詳しく解説します。
夏にピコレーザーがおすすめな理由
夏は強い日差しによるダメージでシミやくすみが悪化しやすく、肌トラブルが増える季節です。そのため、肌状態を整えながらメンテナンスするケアがとても重要になります。
ピコレーザーは、ピコトーニングなどで日常的に肌を維持するのに適しており、シミやくすみに対して効率的にアプローチできます。さらに、ピコスポットは頻回に屋外レジャーの機会がなければ翌日からメイク可能なため、夏でも照射できます。そのため、夏休みなどでダウンタイムを確保しやすい方にもおすすめです。
ピコレーザーについて
ピコレーザーは、従来のレーザー機器がナノ秒(1秒の10億分の1)の単位で光を照射するのに対し、ピコ秒(1秒の1兆分の1)というさらに短い時間で光を照射する新しいタイプの治療機器です。
ピコレーザー治療には代表的な施術として、ピコスポット、ピコトーニング、ピコフラクショナルの3種類があり、それぞれの概要をご紹介します。
ピコスポット
ピコスポットは、濃いシミやそばかすなど気になる部分をピンポイントで高エネルギー照射する治療法です。照射した部位には一時的に赤みやかさぶたが生じ、治療後は薄い茶色から黒っぽい色に変化しますが、5〜7日ほどで自然に剥がれていきます。
施術後は肌がデリケートな状態になっているため、紫外線対策や保湿ケアを丁寧に行うようにしてください。
ピコトーニング
ピコトーニングは、低出力のレーザーを肌全体に均一に照射し、メラニンを徐々に減らしていく治療法です。肝斑やくすみ、広い範囲に散らばる浅いシミの改善を目的としており、少しずつ肌トーンを明るくしていきます。
ピコトーニングは1回で劇的な変化を求めるというより、数回の施術を重ねることで効果を実感しやすいのが特徴です。ダウンタイムは比較的短く、施術後に赤みやほてりを感じることがありますが、通常は翌日までに落ち着きます。人によっては数日ほど赤みが続くこともありますが、日常生活への影響はほとんどありません。
治療後は肌が敏感になっているため、こすったり強い刺激を与えたりしないよう注意が必要です。保湿や紫外線対策を丁寧に行うことで、肌への負担を軽減し、より良い仕上がりを目指せます。
ピコフラクショナル(MLA)
ピコフラクショナル(MLA)は、ピコ秒レーザーを微細な点状に照射し、表皮内に小さな空洞をつくることでコラーゲンやエラスチンの生成を促す治療です。肌を大きく傷つけることなく刺激を与えられるため、従来のフラクショナルレーザーと比べて痛みやダウンタイムを抑えながら肌質改善を目指せます。
ニキビ跡や毛穴の開き、小じわ、肌のハリ不足などにアプローチでき、肌のキメを整えたい方にも向いています。施術後は一時的に赤みや軽い腫れが1~2日続くことがありますが、通常は1週間ほどで落ち着き、施術前よりなめらかな質感を実感しやすくなります。
治療後の肌は乾燥しやすくデリケートな状態なので、こすったり強いスキンケアを避け、保湿や紫外線対策を丁寧に行うことが大切です。継続して施術することによって、より高い肌質改善が期待できます。
夏にピコレーザーを行うメリット
ここでは夏の紫外線シーズンを味方にして、夏にピコレーザーを行うメリットを解説します。
夏の肌悩みを解決できる
夏は紫外線量が高まる時期です。しかし、早い段階で顕在シミを減らしておくと、その後の強い日差しを浴びても既存のシミが悪化しにくいと考えられます。治療後に適切な遮光を徹底すればメラニン生成が抑えられ、秋には透明感が増した状態を狙える点が夏に治療を行うメリットです。
さらに照射でコラーゲンの生成が促進されるため、夏前半に開始すると涼しくなる頃にハリ向上を実感しやすい循環が期待されます。この流れにより暑い季節のメイク崩れも軽減し、日焼け止めの塗り直しが楽になるという声もあります。結果として夏後半の旅行やイベントで素肌に自信を持ちやすい点もメリットでしょう。
夏だからこそスケジュールが立てやすい
夏休みや連休の前後に照射スケジュールを設定すると、ダウンタイム中の赤みや腫れ、かさぶたを人目に触れさせず、安静期間を確保しやすくなります。特に夏休みなど、一斉休暇期間を利用すれば3〜4日で落ち着く初期反応を自宅でケアでき、紫外線管理も室内中心の生活で行いやすい点がメリットです。
夏にピコレーザーを受けた後の6つのポイント
ピコレーザーを受けたあとの肌は、とてもデリケートな状態です。施術効果をしっかり引き出し、トラブルを防ぐためには、日々のケアや生活習慣に気を配ることが欠かせません。ここからは、治療後に特に意識してほしいポイントを順番にご紹介します。
日焼け止めを使用し、紫外線対策をする
シミ取りレーザーを照射した後の肌は、バリア機能が低下し、わずかな刺激でもトラブルを招きやすい非常にデリケートな状態です。この状態で無防備に紫外線を浴びると、色素沈着を起こしたり、再びシミができてしまったりする可能性があります。たとえ曇りの日や室内であっても、窓ガラスを通過した紫外線によって「うっかり日焼け」しないように注意が必要です。
特に夏は紫外線量が一年の中でも多いため、治療後は普段以上に丁寧なケアが求められます。外出時はSPF50・PA++++などの高性能な日焼け止めを正しく使用し、こまめに塗り直すことが大切です。さらに、日傘や帽子、サングラス、アームカバーなどで物理的に防御することで、一層安心して肌を守ることができます。短時間の外出や室内でも油断せず、徹底した紫外線対策を行うようにしてください。
保湿ケアを徹底する
夏は意外に感じるかもしれませんが、しっかりとした乾燥対策も欠かせません。肌が乾燥すると回復力が低下し、色素沈着を招きやすくなります。朝晩の保湿を基本に、必要に応じてミストなどでこまめにうるおいを補うことが大切です。
肌を清潔に保つ
汗はこまめにやさしく拭き取りましょう。汗が治療部位に残ると炎症の原因になるため、柔らかいタオルやティッシュで清潔を保つことが大切です。可能であれば洗顔で汗を落とすのもおすすめです。
施術箇所へ刺激を与えない
シミ取りレーザー治療後の肌は、バリア機能が弱まりとても繊細な状態になっているため、できるだけ刺激を避けることが重要です。
ダウンタイムの症状には個人差がありますが、赤みや腫れ、痛み、かゆみなどが現れることがあります。また、かさぶたができる場合もあり、無理に剥がしたり、かゆみから患部をかいてしまうと肌が傷つき、回復が遅れる原因になります。
かさぶたは気になっても患部には触れず、刺激を与えないよう心がけましょう。さらに、紫外線による強い刺激を避けるため、治療後はなるべく屋内で過ごすよう意識することも大切です。
内服薬や外用薬を正しく使用する
施術後は、肌状態に応じて内服薬や外用薬が処方されることがあります。内服薬では、色素沈着の予防や改善を目的としたトラネキサム酸や炎症を抑えるための軟膏などです。
外用薬には、夜の使用を基本とするトレチノインやハイドロキノンが処方されることがあります。ただし、これらは紫外線の影響を受けやすいため、日中に使用する場合は医師の指示のもと、日焼け止めを併用するなど適切なケアが必要です。
いずれも自己判断で使用を中止したり、用法を変えたりすると十分な効果が得られず、肌トラブルが長引く恐れがあります。必ず医師の指示に従って正しく使用してください。
施術前の日焼けに注意する
シミ取りレーザーを受ける場合は、施術前にできるだけ日焼けを避けることが大切です。レーザーは肌の黒い部分に反応するため、日焼けをしてしまうとシミ以外の箇所にも反応してしまい、治療の効果が十分に得られない可能性があります。
また、日焼けした肌はレーザー照射時に痛みを感じやすく、場合によっては火傷のリスクが高まります。そのため、クリニックによっては日焼けの状態では施術を受けられない場合もあります。
シミ取りレーザーを検討している方は、事前にしっかりと紫外線対策を行い、できる限り日焼けを避けて準備するようにしましょう。
夏のピコレーザーと併用したい美容施術
夏は紫外線量が多いため、レーザー後の色素沈着対策が重要とされています。ピコレーザー単独でもシミを微粉砕する効果が期待されますが、内服・点滴や外用薬を組み合わせることで炎症抑制と再発予防が相乗的に高まると考えられます。ここではあおい皮フ科クリニック南阿佐ヶ谷駅前院で推奨される併用プランを紹介します。
内服・点滴でメラニン生成抑制
施術に合わせた内服や点滴はメラノサイト活性を抑え、炎症後色素沈着を軽減する手段として推奨されています。トラネキサム酸はプラスミンを阻害してメラニン生成シグナルを遮断すると報告され、ビタミンC・Eは活性酸素を除去して抗酸化環境を整えると考えられます。
あおい皮フ科クリニック南阿佐ヶ谷駅前院ではU‑Vlockやハイチオールなどを含む内服を処方しています。さらに点滴療法で高濃度ビタミンCを静脈内に投与すると血中抗酸化レベルが迅速に上昇し、レーザーで生じた微小炎症の鎮静とコラーゲン合成サポートが期待できます。
外用薬
外用薬はピコレーザーで開いた微小経路に美白成分を届け、治療効率をさらに高める目的で処方されます。ハイドロキノンはチロシナーゼ活性を阻害して新規メラニン生成を抑制し、トレチノインは表皮ターンオーバーを促進して既存色素の排出をサポートすると考えられています。
洗顔後の夜間塗布を基本とし、赤みや乾燥が出た場合は使用頻度を隔日へ調整することが推奨されます。あおい皮フ科クリニック南阿佐ヶ谷駅前院では肝斑症例に対し、ピコトーニングと外用薬を組み合わせ、夏場の色ムラ改善と保湿強化を両立できるよう提案しています。
外出前は外用薬を塗布した部位に日焼け止めを重ね、紫外線散乱剤で保護膜を形成すると沈着予防に繋がります。
まとめ
夏は紫外線が強く、肌トラブルが起こりやすい時期ですが、正しい対策を行えばピコレーザーでの治療を効果的に進めることができます。ピコレーザーを使ってシミやくすみを早めにケアし、夏後半や秋にはより透明感のある肌を目指しましょう。
治療を受ける際は、日焼け防止・保湿・清潔管理などのアフターケアを徹底することが重要です。あおい皮フ科クリニック南阿佐ヶ谷駅前院では、夏にピコレーザーをおすすめしています。夏の計画やライフスタイルに合わせてピコレーザー治療を活用したいと思っている方はぜひご相談ください。
監修医師
あおい皮フ科クリニック 院長
つつみ みどり