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ピコレーザーのダウンタイム|施術モード別の経過とアフターケア

ピコレーザーは、従来のレーザー治療よりも短い周期で照射でき、しみやそばかす、肌質改善などさまざまな悩みに対応できるのが特徴です。しかし、施術後には赤みや腫れ、かさぶたなどのダウンタイムが存在するため、不安を抱えている方もいるのではないでしょうか。

本記事では、ピコレーザーのダウンタイムの期間や施術モード別の特徴、副作用やアフターケア方法、費用相場など、美容皮膚科の視点から詳しく解説します。

ピコレーザーのダウンタイムとは?概要と施術の特徴

ピコレーザーは、1秒の1兆分の1の「ピコ秒」単位で照射する最新のレーザー治療で、従来のナノ秒レーザーよりもメラニン色素を細かく砕き、肌へのダメージを抑えられるのが特長です。しみ・そばかす・ニキビ跡・毛穴など多くの肌悩みに対応でき、照射モードを調整することで効果的な治療が可能です。

ピコトーニングは肝斑やくすみに、ピコレーザー(しみ取り)は特定のしみに、ピコフラクショナルは肌のハリや弾力アップに適しています。施術後の赤みやかさぶたは生じることがありますが、ダウンタイムは比較的短く、多くの人に選ばれています。

ピコレーザーのダウンタイム期間はどのくらい?

ピコレーザーのダウンタイムは、照射モードや個人の肌状態によって変わります。一般的には、赤みやひりつきが施術直後から数日程度続く場合があります。かさぶたができるケースもあり、自然に剥がれるまで1週間ほどかかることもありますが、その間もメイクや生活自体はある程度通常通りに行えることが多いです。

ここでは、代表的な3つの照射モードであるピコレーザー(しみ取り)・ピコトーニング・ピコフラクショナルのダウンタイムを見ていきましょう。

ピコレーザー(しみ取り)のダウンタイム

ピコレーザー(しみ取り)は、濃いしみやそばかす、タトゥーなど、ピンポイントで除去したい色素に対して高エネルギーのレーザーを短時間で集中照射する施術です。照射部位にはかさぶたができる可能性が高く、治療後は薄い茶色から黒っぽい色合いになり、5〜7日ほどで自然に剥がれていきます。

ピコレーザー治療では、施術後にガーゼで照射部位を保護する必要はほとんどありません。ただし、枕との接触やマスクによる摩擦が気になる場合には、肌をこすれから守るためにガーゼで軽く保護することがあります。

また、照射する範囲が小さいほど日常生活への影響は少なく、比較的負担の少ない治療といえます。

かさぶたが剥がれた後は、肌がピンク色でデリケートな状態になっている場合があるため、紫外線対策や保湿ケアを丁寧に行うことが重要です。ピコレーザー(しみ取り)は、濃いしみやそばかすなどピンポイントで除去したい色素に対して高エネルギーのレーザーを短時間で集中照射する施術です。照射部位にはかさぶたができる可能性が高く、治療後は薄い茶色から黒っぽい色合いになり、5〜7日ほどで自然に剥がれていきます。

ピコトーニングのダウンタイム

ピコトーニングは、肌全体に低出力のレーザーを均一に照射して、メラニンを徐々に減らす施術です。主に肝斑やくすみ、広範囲に散らばる浅いしみの改善を目的としています。

ピコトーニングのダウンタイムは、3つのモードの中で比較的短い傾向があります。施術直後には軽い赤みやほてりを感じることがありますが、通常は翌日までに落ち着きます。人によっては数日ほど赤みが続くこともありますが、日常生活に大きな支障が出るほどではありません。

肌が敏感になっているので、こすったり刺激を与えたりしないよう注意が必要です。保湿や紫外線対策をしっかり行うことで、肌へのダメージを最小限にとどめられます。

ピコフラクショナルのダウンタイム

ピコフラクショナルは、レーザーを微細な点状に照射して肌に小さなダメージを与え、その自然治癒力を利用してコラーゲンを増やす施術です。ニキビ跡や毛穴の開き、肌のハリ・弾力不足などにアプローチできます。

ピコフラクショナルは、ピコトーニングに比べて刺激がやや強めであるため、ダウンタイムがやや長くなる傾向があります。施術後1〜2日は赤みや軽い腫れが生じることがあります。

施術後の肌は一時的に乾燥しやすくなるため、摩擦や強いスキンケアを避け、保湿を丁寧に行うことが大切です。多くの場合、1週間前後で肌の赤みが引き、施術前よりも滑らかな質感を実感しやすくなります。

ピコレーザーによる副作用やリスク

ピコレーザーはメラニンの分解能に優れていることと、処置後にガーゼ処置をほとんど必要としないことがメリットです。さらにもう一つの利点として、従来は対応が難しかった薄いシミにも反応しやすくなり、幅広い肌悩みに応用しやすくなっています。

このようにメリットの多いピコレーザーですが、副作用がないわけではありません。いずれの症状も通常は軽度で一時的なものですが、万が一症状が長引く場合や悪化した場合は、施術を受けたクリニックに相談するのがおすすめです。

赤み・腫れ

施術直後から数日程度は、レーザー照射による赤みや腫れが出ます。赤みが強く出るケースでは、アイシングや保冷剤などで患部を冷やして対処することが多いです。赤みや腫れが引くまで、無理にこすらないようにしましょう。

かさぶた

ピコレーザー(しみ取り)など高出力でピンポイントに照射する治療では、照射部位にかさぶたができやすいです。レーザーがメラニン色素を破壊した際に生じる正常な治癒過程です。かさぶたは無理に剥がさず自然に取れるのを待つことが大切で、刺激を与えると色素沈着のリスクが高まり、せっかくの施術結果が損なわれる可能性があります。

色素沈着

レーザー照射後の肌は、ターンオーバーが促進されている反面、紫外線や物理的刺激などに対して敏感になりやすいです。この状態で適切なケアを行わないと、施術部位に色素沈着が起こる場合があります。

色素沈着を防ぐためには、紫外線対策や保湿ケアを徹底することが大切です。万が一、色素沈着が起こっても多くは時間経過で薄くなることが一般的ですが、気になる場合はクリニックに相談することをおすすめします。

ピコレーザーのダウンタイムが短い理由

ピコレーザーが「ダウンタイムが短い」といわれる理由は、照射時間がピコ秒と短い単位のため、肌への影響が少ないからです。レーザーを照射する際、肌に熱エネルギーが蓄積されすぎると周囲の組織にまで影響が広がり、やけどや強い赤み、腫れなどの原因になる場合があります。ピコレーザーは狙ったメラニン色素をピンポイントで粉砕しつつ、余分な熱を周囲に与えにくい利点があります。

ただし、ダウンタイムが少ないからといって、まったくケアをしなくても良いわけではありません。施術後のアフターケアを怠ると、副作用が長引いたり、色素沈着が起きたりする可能性があります。日常生活への早期復帰を目指す場合こそ、適切なアフターケアが大切です。

ピコレーザー施術後の過ごし方・アフターケア

ピコレーザー施術後は、ダウンタイムを最小限に抑えるためにも、肌を保護しながら回復を促すケアが欠かせません。以下のポイントを押さえることで、施術効果をより高め、トラブルを避けることにつながります。

施術箇所に刺激を与えない

まず大切なのは、施術した部位をできるだけ刺激しないことです。洗顔やクレンジングの際も、強くこすったり、熱いお湯を使ったりはしないようにしましょう。タオルで拭くときも、優しく押さえるようにして水気を取るのがおすすめです。

強い刺激は赤みやかさぶたの悪化につながり、色素沈着のリスクも高めます。できるだけ肌の摩擦を軽減して過ごすことがポイントです。

紫外線対策と保湿ケア

ピコレーザー施術直後の肌は、バリア機能が一時的に弱まっている状態なので、紫外線対策は必須です。施術当日から日焼け止めを使用できる場合は、クリニックの指示に従いつつSPFやPA値の高い日焼け止めを活用しましょう。紫外線が強い日は帽子や日傘の利用も効果的です。

また、保湿ケアも欠かせません。肌が乾燥すると、ターンオーバーが乱れやすくなり、施術効果を実感しにくくなる恐れがあります。保湿力の高い化粧水やクリームをやさしくなじませることで、肌の回復をサポートできます。施術後は敏感肌用のスキンケア製品を使って刺激を最小限に抑えると安心です。

内服薬・外用薬の使用

ピコレーザー施術の内容や個人の肌状態によっては、クリニックから内服薬や外用薬が処方されるケースがあります。たとえば色素沈着を予防するためのトラネキサム酸や、炎症を抑えるための軟膏などが該当します。処方された場合は、医師の指示に従って正しく使用してください。

薬を自己判断で中止する、用法を変えるなどをすると、十分な効果が得られないだけでなく、トラブルが長引く原因にもなりかねません。

化粧が可能なタイミング

施術後の化粧に関しては、ピコレーザーの照射モードや施術部位によって異なります。一般的には、赤みが落ち着いてきたら化粧を再開できることが多いですが、かさぶたができている場合は、その部分を無理に隠そうとすると剥がれたり刺激を与えたりする可能性があります。

あおい皮フ科クリニック南阿佐ヶ谷駅前院では、ピコトーニングの場合は当日から、スポット照射(ピコレーザーしみ取り)の場合は翌日からメイクが可能です。ただし、施術部位に摩擦を与えないよう注意が必要です。

化粧をする際も、クレンジングで強くこすらないよう注意してください。

生活習慣で気をつけること

ダウンタイムを短くし、施術効果を十分に引き出すためには、生活習慣を整えることも大切です。栄養バランスの良い食事や十分な睡眠をとることで、肌の自己再生力が高まります。過度な運動や飲酒は血行を良くしすぎたり、体温を上げたりすることで赤みや腫れが強く出る可能性があるため、施術直後は控えた方が無難です。

また、ストレスも肌トラブルの原因になるため、リラックスできる環境を整えることも心掛けましょう。

ピコレーザー施術の費用相場

施術を検討する際には、ダウンタイムだけでなく費用面も気になるポイントです。あおい皮フ科クリニック南阿佐ヶ谷駅前院では、しみ取り治療が2,200円(税込)から受けられるプランがあります。

費用相場はクリニックによって異なるため、まずは自分の肌状態に合わせた施術プランと料金設定があるかどうかを確認し、通いやすさや医師との相性なども含めて検討することが大切です。定期的な通院が必要な場合もあるため、通院しやすい立地やアフターケアの対応が整っているかも含めて確認すると、安心して継続的に治療を受けられるでしょう。

まとめ

ピコレーザーは短い周期でレーザーを照射できるため、しみやそばかす、肌質改善など幅広い悩みに効果が期待できます。ダウンタイムは比較的短いものの、施術内容によっては赤みやかさぶたが生じる場合があります。

施術後は刺激を避けて紫外線対策と保湿を徹底し、気になる症状があればクリニックへ相談することが大切です。事前に費用や麻酔の有無も確認し、自分に合った施術計画を立てると安心です。

適切なダウンタイム対策とアフターケアを行うことで、より理想的な肌へ近づけるでしょう。ぜひピコレーザー施術を検討してみてください。

監修医師

あおい皮フ科クリニック 院長

つつみ みどり