男性の顎下ニキビが繰り返される理由と対策|皮膚科専門医が解説
顎下にきびは再発しやすい
男性の顎下にできるニキビは、なかなか治りにくく、再発しやすいことで悩む方が多く存在する疾患です。
当院はにきび治療に高い実績がありますが、それでも男性の顎下ニキビに対しては治療に非常に難渋するケースもあります。
保険診療による抗生剤の内服や外用薬で一時的に改善しても、服用をやめると再発しやす部位です。
しかし、抗生剤を長期間使い続けることは医学的に正しい方法ではありません。
顎下は皮膚が薄く、毛が存在する部位であり、皮脂腺のはたらきも活発なため、摩擦や刺激が加わると炎症が起こりやすく、ニキビの新生が繰り返されます。
こうした特性を理解し、皮膚科専門医のもとで適切な治療や生活習慣の見直しを行うことが、再発予防の鍵となります。

顎下ニキビが繰り返される理由
・皮膚の薄さと摩擦などの刺激
→顎から首の皮膚は伸縮しやすい部位のため、非常に薄い構造でできています。
顔よりも実はこの部位の方が外用薬による刺激も出やすく、注意が必要です。
→皮膚が薄い部位に髭剃りやマスクで皮膚に摩擦が加わると、肌のバリア機能が弱まり、皮膚表面の菌が内部に侵入しやすくなり、にきびなどの表在性皮膚感染症を引き起こします。
・髭の存在と皮脂腺の働き
→ヒゲは硬毛であるため毛根が太く、毛包も深く、皮脂腺が発達しており、ニキビ菌(Cutibacterium acnes)が繁殖しやすい環境です。
診療メニューの”AGA”の項でも説明していますが、顎下は5αリダクターゼ1型(男性ホルモンを活性型に変える体内の酵素)が多く存在している箇所です。
男性ホルモンは顎下ニキビとの関連性が高く、皮脂分泌の増加により毛穴の詰まりが生じます。
これらの理由から、男性は顎下のニキビを繰り返しやすいのです。
抗生剤の内服中はニキビ菌の発育を抑えられますが、使用中止後には再発しやすく、特に皮膚が薄く剃刀で負けやすい肌質の方にとってお悩みが多い部位です。
治療アプローチ
〇肌のpHや皮脂バランスを整える
→まずはスキンケアとして、肌を弱酸性に保つことを心がけましょう。
弱酸性下では、皮膚のバリア機能が整い、炎症やニキビ菌の増殖が起こりにくい環境を維持することができます。
当院ではDRX® のVCコンセントレートやZO®(ゼオ)Skin Healthのバランサートナーをお勧めしています。
洗顔で皮脂を落としすぎるのは逆効果です。
肌が乾燥すると肌の水分量を維持するために、かえって皮脂の分泌が高まります。
洗顔の際は皮脂を洗いすぎないように気を付けましょう。
洗顔料を使用する際は、石鹸やニキビ用のさっぱりするタイプのものではなく、肌を弱酸性に保つようにマイルドな泡ソープで洗って下さい。
〇肌への負担を最小限に抑える
・髭剃りの際は、かみそりではなく、なるべく高性能の電気シェーバーを使用しましょう。
・髭剃り前後は入念に保湿して下さい。
・出来れば髭剃り回数を減らしましょう。(少なくとも休日前は避けるなど)
・マスクやワイシャツ、マフラー、布団など、髭剃り以外の物理的刺激にも注意しましょう。
〇皮膚科で保険診療を受ける
当院ではニキビ治療の症例が非常に多く、それぞれの患者様毎にニキビができる要因を追究し、皮膚科専門医としてガイドラインに従って治療を行っております。
漢方治療を適切に併用することで、再発を抑えられる方も多くいらっしゃいます。
そのうえで難治な症例に対しては、ご希望の場合に自由診療の内服や施術などをご提供しております。
医療レーザー脱毛という選択肢
顎下や首にひげがあり、その部位にニキビを繰り返す方には、抗生剤の治療などで皮膚が安定している状況下で、医療脱毛を行うことも良い方法です。
毛穴や皮膚への刺激を減らし、ニキビの再発を防ぎやすくなります。
特に皮膚が薄く、カミソリ負けをしやすい方にお勧めします。
当院では痛みが少なく、肌に優しい蓄熱式のレーザー脱毛を行っております。
脱毛をすることで、ひげ剃りによる微細な刺激も軽減され、肌の炎症が抑えられます。
整容的な観点以上に、最終的に肌への負担が軽減できることで、メリットの高い選択肢と言えるでしょう。
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🎀熱破壊式と蓄熱式レーザーの違いについてはこちら↓ 🎀
当院での治療実績
あおい皮フ科クリニック南阿佐ヶ谷駅前院では、多くの男性の顎下ニキビ治療にも取り組んでいます。
肌質やライフスタイルを考慮したオーダーメイド治療により、再発を抑えながら肌改善を目指しています。
男性の顎下ニキビは再発しやすい部位ですが、
・抗生剤に頼りすぎず
・肌の状態に合ったスキンケアを行い
・医療レーザー脱毛で毛や刺激を減らす
ことで、改善と再発防止が可能です。
皮膚科専門医の診察のもとで適切な治療を受けることが、最も安全で効果的な方法です。
ニキビでお悩みの方はお気軽にご相談ください。
監修医師
あおい皮フ科クリニック南阿佐ヶ谷駅前院 院長
つつみ みどり