透明感ともちもち感を叶える!おすすめのビタミンC外用薬を皮膚科専門医が解説

医療機関専売のピュアビタミンC外用薬:DRX®VCコンセントレート15b
「しみや毛穴、にきび痕をどうにかしたい」「肌に透明感がほしい」――そんな方に人気なのがビタミンC外用薬です。
なかでも注目されているのが医療機関専売のDRX®VCコンセントレート15b。
透明感を与えるだけでなく、使うほどに「もちもち・ふっくら」とした手触りを実感できると好評です。
当院ではスタッフ全員が愛用している製品です。

今回は、ピュアビタミンCとビタミンC誘導体の違い、DRX®VCコンセントレート15bの特長、安全性について皮膚科専門医がわかりやすく解説します。
ビタミンC外用薬とは?
ビタミンCは、美容や健康に欠かせない成分として広く知られています。
中でもスキンケアにおけるビタミンC外用薬は、しみや毛穴、エイジングケアに役立つ成分として医療機関でも多く用いられています。
ビタミンCの外用薬は、ビタミンC(アスコルビン酸)そのものやその誘導体を配合した化粧水、美容液、クリームのことです。
体の中では壊れやすいビタミンCを、安定した形で肌に届けるために、医療機関専売品から市販化粧品までさまざまな製品があります。
ビタミンC外用薬の主な効果
ビタミンCは紫外線ダメージからの肌の回復と、皮膚を作り替える材料として重要な働きを持ちます。
① 美白作用(しみ・くすみ改善)
ビタミンCは、メラニン生成を抑制する働きがあり、しみやそばかす、全体的なくすみの改善に効果的です。
透明感のある肌を目指す方にぴったりです。
② 毛穴の引き締め
皮脂分泌を抑える働きがあり、毛穴の開きや黒ずみの改善に効果が期待できます。
特に思春期ニキビや大人のTゾーンの皮脂が気になる方に有用です。
③ ニキビ・ニキビ痕の改善
抗炎症作用によりニキビの赤みを抑え、炎症後の色素沈着や痕の改善をサポートします。
紫外線がニキビに及ぼす悪影響には、酸化ストレス、角化異常、炎症、色素沈着、コラーゲン分解があり、
それらのすべての段階にビタミンCが有効です。
④ コラーゲン生成促進(ハリ・弾力アップ)
ビタミンCはコラーゲン生成を助けるため、小じわやたるみの予防・改善に役立ちます。
エイジングケア成分としても欠かせません。
⑤ 強力な抗酸化作用
紫外線やストレスで発生する活性酸素を除去し、肌の老化を防ぐ働きがあります。
日焼け止めと併用することで紫外線ダメージをより強力に防御できます。
ビタミンC外用薬の種類
ビタミンCには、ピュアビタミンCとビタミンC誘導体があります。それぞれのメリットとデメリットについて説明します。
●ピュアビタミンC(アスコルビン酸そのもの)
特徴:ビタミンC分子そのものを配合しています。肌にのせた瞬間から効果を発揮しやすい特徴があります。
・メリット:即効性と高い浸透性があり、特に美白・毛穴・ニキビ痕などにダイレクトに働きます。
・デメリット:非常に酸化しやすく不安定であり、高濃度ではピリピリ感や赤みが出やすいのが難点です。
例:DRX®VCコンセントレート15b(資生堂)やオバジ®Cセラムがこのタイプです。
●ビタミンC誘導体
特徴:酸化しやすいビタミンCを化学的に安定化させたものです。(ピュアビタミンCの欠点を改良してます。)
肌に塗った後、酵素反応などで徐々にビタミンCに変換されて働きます。
・メリット:刺激が少なく、安定して肌に届けやすいのが特徴です。敏感肌や初心者の方に向いています。
・デメリット:効果はややマイルドです。即効性はピュアビタミンCより劣ります。
例:市販化粧品や医薬部外品の多くは誘導体を採用しています(ビタミンC誘導体化粧水など)。
~ビタミンC誘導体には3種類ある~
●水溶性:美白・にきび予防向き(APS・SAP)→さっぱりタイプ
●油溶性:エイジングケア(VC-IP)→しっとりタイプ
●両親媒性:浸透性・即効性のバランス型(APPS)
医療機関専売品のDRX®VCコンセントレート15bの特徴

(DRX®VCコンセントレート15b 12ml 1本税込4950円, 2025年9月現在)
DRX®VCコンセントレート15bは高濃度ピュアビタミンCを15%配合し、高い効果と安全性を兼ね備えた医療機関専売ならではの高濃度ビタミンC製品です。
酸化しやすいピュアビタミンCをなるべく安定させて効果を長持ちさせるように工夫されています。
肌なじみが非常によく、毛穴・しみ・にきび痕に直接アプローチし、肌に透明感をもたらすとともに、
グリセリン・BGなどの保湿成分が配合されていることで、ふっくら・もちもちの肌感触を得ることができます。
さらに、コラーゲン産生促進と相まって、潤いとハリを実感できる商品です。

DRX®VCコンセントレート15bはスポイトから美容液を手に取った瞬間にとろみの良さを感じ、肌になじませると、その吸収力のよさに驚かされます。
(この効果はビタミンC誘導体の化粧水ではなかなか得られません。)
ピュアビタミンCの望ましい効果である肌のトーンアップやハリ・弾力アップを実感しやすく、
また使用する毎にしっとりとした肌質へ確実に改善していくため、非常に高い満足度を得られる外用薬です。
一定期間塗り続ければ効くはず…とずいぶん先の効果に期待しながら使用するスキンケア製品と、即効性があり毎日効果を実感できるものとではモチベーションが違ってくるはずです。
当院ではにきびの患者様にも使用して頂くことが多いのですが、特にフェイスラインから首にかけての炎症性のニキビやニキビ痕に関して高い効果を得られています。
DRX®VCコンセントレート15bを使用している方々の生の声としては、
・美容液の伸びが非常によく、肌にすーっと入っていく感じがある
・肌のトーンアップをはっきりと感じることができる
・使うたびに肌がもちもちになっていくのが分かる
・肌のざらつきが改善された
・保湿効果が非常に高く、化粧水を塗るのを忘れてしまいそうになる
・他のドクターズコスメのビタミンC製品と違い、痛み(刺激)が少ない
・ニキビにも効果があるので、洗面所に置いておくと、家族全員が使いたがる
などが聞かれます。
ただし、ビタミンC独特の”使用開始時や肌が荒れているときは少ししみる感じがする”(水溶性のビタミンC誘導体化粧水ではこのデメリットがさらに大きいです)、
なかには”痒みが出た”、という意見もあります。
肌が敏感な時は使用を控え、回復したらまた再開するようにスキンコンディションに合わせ調整して下さい。
医療機関専売品でもまれに刺激が出る方もいらっしゃいます。平常の肌状態で刺激を感じた方は、今後も使用を控えて下さい。
ビタミンCの外用は1日2回使用出来ればベストですが、継続していく上でのコスト面を考えると、初めの1週間は1日2回、その後は朝だけでも塗る、というのがおすすめです。
普段は1日1回だけに頻度を減らしたとしても、日光をたくさん浴びた日は1日2回しっかり塗りましょう。
特に、紫外線が強くなる春~夏にかけて、普段のスキンケアにDRX®VCコンセントレート15b積極的に取り入れていただきたいです。
ピュアビタミンCを主成分とした製品は他にもありますが、DRX®VCコンセントレート15bはピュアビタミンCであるにもかかわらず、
安定性がよく、敏感肌の方にも使いやすい安全な外用薬です。
高い効果と安全性を兼ね備えるためには、”15%”という点が1番のポイントだと感じています。
それより弱いとビタミンCの効果を実感しにくく、15%を超えると塗った時の刺激感や製品の不安定さが勝ってしまいます。
もちろんすべての方が全く刺激なく使用できるスキンケア製品は存在しませんが、比較的安全に高い効果を得られる外用薬は貴重ですし、
1本4,950円と開始しやすい価格である点も大きな魅力です。
ビタミンC誘導体の種類と特徴
種類 | 特徴 | 肌への効果 | メリット | デメリット | 向いている方 | 使用方法・ポイント | 代表例 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ピュアビタミンC(アスコルビン酸) | ビタミンCそのものを配合 | 美白、毛穴、ニキビ痕改善 | 即効性が高い | 酸化しやすく、刺激が出やすい | 効果を早く実感したい方、しみ・毛穴改善重視 | 化粧水や美容液で先に使用。刺激が出やすいので敏感肌は注意。 | DRX® VCコンセントレート15b、オバジ®Cセラムなど |
水溶性ビタミンC誘導体(APS・SAP) | 水に溶けやすく浸透性はやや弱い | 美白、ニキビ予防、低刺激 | 低刺激で肌に優しい | 浸透性がやや弱い | 敏感肌、ニキビ肌の方 | 化粧水や美容液で先に使用 | 医薬部外品の化粧水など |
油溶性ビタミンC誘導体(VC-IPなど) | 脂溶性で角層に浸透 | コラーゲン生成促進、抗酸化、エイジングケア | 角層まで浸透し安定性が高い | 即効性はやや弱め | 乾燥肌・エイジングケア重視 | クリームやゲルなど最後の層に使用すると効果的 | 高保湿クリーム、美容液 |
両親媒性ビタミンC誘導体(APPSなど) | 水にも油にも馴染む | 浸透性が高く、即効性と安定性を両立 | 浸透性と安定性を両立 | やや高価 | 幅広く使いたい方 | 高機能化粧水・美容液に配合。順序は柔軟に使用可。 | 高機能化粧水・美容液 |
ポイント(重要です)

外用剤は塗る順番によって、肌への浸透性に大きな違いが出るので、その点を意識して塗って頂くことが重要です!!
●水溶性→両親媒性→油溶性の順で外用することで、肌内部に有効成分が届きやすくなり効果的です。
●油溶性は脂溶性成分と同様に、最後の層に塗るのが理想的です。
●ピュアビタミンCは即効性を狙う場合、最初に塗布するのがおすすめです。
患者さんからよくあるQ&A
Q. DRX®VCコンセントレート15bは敏感肌でも使えますか?
A. 高濃度ながら保湿成分が十分に配合されており、15%という点で肌の弱い肌の方にも使いやすいことが特徴です。
特に敏感肌の方は、初めは隔日や1日1回のみの使用がおすすめです。
Q. 市販のオバジ製品との違いは?
A. どちらもピュアビタミンCを主成分としており、外用することで高い透明感を得られます。
違いは、濃度と安全性です。
・オバジ®:様々な濃度の製品があり、25%と高濃度のものもあります。
ピュアビタミンCとしての高い効果を得られる反面、刺激も強く出る可能性があります。
保湿成分としてはビタミンEを配合しています。
市販で手に入れやすく開始しやすいのが大きなメリットです。
・DRX®VCコンセントレート15bは15%で安定性が高く、低刺激の製品です。
グリセリン・BGなどの保湿成分を含んでいます。
医療機関専売品であり、医師の指導下で安心して使えます。
Q. どのくらいで効果が出ますか?
A. 透明感は1か月、しみ・にきび痕・毛穴は数か月で実感される方が多いです。
Q.市販のビタミンC誘導体の化粧水でおすすめはありますか?
A.個人的には、市販のビタミンC誘導体化粧水の中で、ドクターシーラボ®のVC1000の化粧水がおすすめです。
こちらは、カプセル化した浸透力の高いAPPS(両親媒性のビタミンC誘導体)と安定型SAP(水溶性のビタミンC誘導体)を配合しており、
肌内部に比較的安定して浸透します。また、ヒアルロン酸やナイアシンアミドを含み、しっとりした感触を得られる製品です。
DRX®VCコンセントレート15bなどピュアビタミンCよりは効果はマイルドですが、市販品の中で入手しやすく、高い効果を得られ、お勧めのスキンケア製品です。
まとめ
ピュアビタミンCは即効性と高い浸透性が魅力的で、一方、ビタミンC誘導体はマイルドな効果で安定性に優れます。
DRX®VCコンセントレート15bは高濃度ピュアC15%配合+保湿成分により「透明感+もちもち感」が得られるのが特徴です。
市販品の中で優れたものもたくさんありますので、肌質や目的に応じて選ぶことが大切です。
しみ・毛穴・にきび痕の改善を安全に、本格的に目指す方には、医療機関専売のDRX®VCコンセントレート15bがおすすめです。
たくさんの方にぜひお試しいただきたいです。
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監修医師
あおい皮フ科クリニック南阿佐ヶ谷駅前院 院長
つつみ みどり