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顔のシミを消したい!シミの原因と治療法や自力で消せるのかを紹介!

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普段から肌のケアをがんばっている人でもいつの間にかできているのが、顔に出るシミです。一度肌に出たシミは洗顔しても落ちるものではないため、気になってしょうがない・他人の視線が気になってしまうという人も少なくないでしょう。

では、顔のシミの付着はいったい何が原因で起きるのでしょうか。今回は、シミを消す方法・シミの原因・セルフケア方法などについて、詳しく解説します。顔のシミが気になる人は、ぜひ参考にしてください。

シミを消す方法

一度肌に浮き出てきたシミは、セルフで除去することはできません。除去するためには、以下の方法を実践するしかありません。

美容皮膚科で医療機器によるシミ取り治療を受ける

顔に浮き出てしまったシミを除去する方法は、美容皮膚科でシミ取り治療を受けることです。シミは、皮膚の深層部に色素が沈着したことによって発生します。この状態になると通常のケア・洗浄を行ってもシミを消すことはできません。

ただし、美容皮膚科にて一般人が使えない医療機器を使用した治療を受ければ、シミは除去できます。医療機関で受けられるシミ取り治療の種類は以下のとおりです。

・レーザー治療

特殊なレーザーを肌に照射する治療方法が、レーザー治療です。レーザーが肌の深層部に沈着している色素に影響を与えて、シミを除去します。レーザーはシミの大小によって出力を調整できます。

・フラッシュ治療

フラッシュ治療は、肌全体に特殊なフラッシュライトをあてて色素を除去する治療方法です。広範囲の治療が可能ですが、レーザーより出力が弱いという特徴があります。

・内服薬・外用薬

クリニックから処方される薬で治療する方法もあります。レーザー・フラッシュは若干ながら肌に負担がかかりますが、薬であれば負担はありません。ただし期待できる効果が出るまで時間がかかります。

シミの種類

肌に浮き出てくるシミは一種類ではなく、いくつかのタイプがあります。それぞれのタイプに合わせた治療法を選択しないといけません。シミの種類は下記のように5つのタイプがあります。それぞれの特徴を紹介しましょう。

老人性色素斑

別名・日光性黒子とも呼ばれており、シミの種類のなかで最もできやすいのが、老人性色素斑です。

30代以降の世代から浮き出てくるシミですが、早い人は20代からあらわれます。老人性色素斑の原因は紫外線です。そのため、顔の肌だけでなく、腕・手の甲など露出して紫外線を受けやすい箇所に発生しやすいのが特徴です。

若いときであれば紫外線の対策をしなくてもターンオーバーが活発なため、老人性色素斑が出ることはほとんどありません。しかし、長年の紫外線のダメージが蓄積されてきて、ターンオーバーの活動が若いときより衰えてきた30代になると発生しやすいです。

最初は発生しても薄くて目立ちませんが、時間が経つにつれてシミが濃くなり目立つようになります。

肝斑(かんぱん)

肌が浅黒い人・ホルモンバランスが不安定な人にできやすいのが、肝斑(かんぱん)です。頬骨付近に薄いもやもやしたシミが広がります。30代後半〜50代の女性に発生しやすいタイプで、特に妊娠時の女性ホルモン分泌の不安定なときにあらわれるのが特徴です。また発生後に紫外線を浴び続けるとそのダメージにより悪化します。

ホルモンバランスの不安定さ以外に、過剰な洗顔も肝斑が発生しやすい原因です。洗顔時に必要以上に力を入れてこすると、肌に負担がかかり過ぎて肝斑が発生しやすくなります。

シミの発生防止のために、洗顔をしっかりとして肌のケアをがんばっている人もいるでしょうが、それが逆効果となって発生してしまうのが、肝斑の特徴です。

炎症後色素沈着(PlH)

炎症がもとで発生するシミが、炎症後色素沈着です。英語表記は「Post Inflammatory hyperpigmentation」で、その略称であるPIHという名前でも呼ばれています。

PIHは、文字通り炎症が発生した後に起きるタイプです。肌トラブルである傷・ニキビ・かぶれなどが発生すると色素が沈着してしまい、それによりシミが発生します。

PIHは、他のシミと異なり時間が経過すれば、徐々に消えていくのが特徴です。しかし沈着した色素は簡単には消えないため、人によっては数年かかる場合もあります。また、消えるまでに紫外線などを多く浴びると、徐々にシミが目立ってしまうパターンも珍しくありません。

そばかす(雀卵斑)

他のシミはターンオーバーの衰えなど加齢によって起きるものがありますが、それとは逆で幼いころから発生するパターンのシミが、そばかす(雀卵斑・じゃくらんはん)です。

他のシミと異なりつぶつぶ状の小さいシミで、頬・鼻付近に発生します。そばかすの特徴は、幼児〜成長期の10代に起きやすいことです。主な原因は遺伝で、紫外線のような外的な要因ではないですが、紫外線を浴び続けると濃くなります。

症状が起きる人は5〜6歳で発生し、10代でピークを迎えて、加齢とともに目立たなくなるパターンが多いです。子どもだけでなく妊娠時の女性でうっすらとそばかすがある場合、ホルモンの関係で濃くなることもあります。

ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)

他のシミと違って、具体的な原因が特定されていないタイプのシミが、後天性真皮メラノサイトーシスです。英語表記ではAcquired Dermal Melanocytosisのため、それを省略してADMとも呼ばれています。

頬骨〜まぶた下部に発生し、灰色〜褐色でくすんだ見た目なのが特徴です。ADMが発生する原因は、遺伝・紫外線・女性ホルモン分泌の不安定さとさまざまな説がありますが、具体的な原因は明らかにされていません。

症状が出やすい主な世代は20代以降といわれていますが、10代のうちから発生するケースもあります。シミの見た目も曖昧なため、そばかす・肝斑と異なるのか判断しにくいのも特徴です。肝斑と合併して発生する場合もあります。

シミの原因

シミはどのようなことが原因で発生するのでしょうか。具体的な原因について下記より説明します。

紫外線

シミ発生の代表的な原因であり老人性色素斑が起きやすい原因として知られているのが、紫外線による影響です。紫外線を受けても若くて肌のターンオーバー・新陳代謝が活発に働いているときであれば、紫外線を浴び続けてもそれほど悪影響はありません。

しかし年齢を重ねると、それに比例して紫外線のダメージも蓄積されてしまい、シミの素であるメラニン色素の生成が活性化されます。

メラニン色素は、本来は紫外線などの外部からの刺激から肌を守る働きをしますが、それが沈着してしまうとシミとなってあらわれてしまうのです。

そばかす(雀卵斑)

遺伝的な原因によってシミが発生するパターンもあります。その代表格がそばかすの発生です。10代の成長期によく見られる傾向であり、体の成長期が終わるころには自然とそばかすは消失します。

そばかすは遺伝的な要素が強いために、予防がしにくいのが特徴です。またそばかすが発生している時期に紫外線を浴び続けると、悪化してそばかすが強調される危険性もあります。

また、女性の妊娠時、その時に生じるホルモンバランスの乱れにより、そばかすが発生するケースもあります。

肝斑(かんぱん)

肝斑は、紫外線の影響・洗顔時の必要以上の摩擦なども原因ですが、女性ホルモンの乱れも発生する原因として挙げられます。

女性ホルモンの乱れが起きるときは、妊娠時・ピル服用・更年期などです。この際に、メラノサイト生成が活性化されてメラニンが増加され、それが肝斑となってあらわれてしまうのです。

肝斑が発生した際、ストレス・紫外線の影響によって、肝斑が濃くなる恐れがあります。

皮膚の炎症

肌に負った傷・ニキビ・やけどなどで肌に起きる炎症も、シミの原因です。炎症が起きている際はシミは発生しませんが、炎症が治るとその箇所にシミがあらわれます。このタイプのシミは炎症が原因なので、PIH(炎症後色素沈着)に分類されます。

炎症が起きると、生成が活発になるのがメラノサイトです。炎症が完治してもメラノサイトは多く生成されるため、これが黒色メラニン生成につながりメラニンの色素が肌に沈着してしまうのです。

特にニキビを潰すと炎症が起き、その箇所に強い紫外線を浴び続けるとシミが沈着します。

真皮の異常

皮膚の深層部である真皮が正常でなくなったケースも、シミ発生の原因です。メラニン細胞が肌の深層部に入り込むという真皮の異常事態が発生し、メラニン色素が沈着することによってシミが発生します。このタイプのシミはADM(後天性真皮メラノサイトーシス)に分類されています。

通常、真皮にメラニンの元であるメラノサイトは入り込みにくい仕組みです。なぜそのような真皮の異常が起きてしまうかは、具体的な原因は解明されていません。一説によると遺伝的な作用が強いといわれています。

シミは自力で消せる?

先述したように、肌に付着したシミは美容皮膚科の施術を受けることによって、除去が可能です。しかし、なかにはクリニックへ通うのではなく、セルフでシミ除去をしたいと考えている人もいるでしょう。

結論を言うと、肌に付着したシミは自力で消すことはできません。シミは肌の深層部にメラニン色素が沈着することによって発生します。肌の深層部は通常の洗顔などでは届かない場所なので、どんな独自の方法を行っても、深層部に影響を与えることはできません。

そのため、シミが発生してからの肌ケアは無意味であり、除去したい場合はクリニックの施術を受けるしか方法はありません。

シミが発生するのを防止するためには、シミができる前にしっかりとケアをする必要があります。

シミができないためのセルフケア3選

発生したシミを消したい場合、クリニックで施術を受けるという方法しかありません。肌のシミがどうしても嫌な場合は、シミ発生を回避するために日頃からのセルフケアに力を入れ、セルフケアにはどんな方法があるのかを把握することが必要です。

次より、シミができないためのセルフケアの種類について説明します。

生活習慣を整える

シミ防止で大事なのは、生活習慣の見直しです。普段、肌ケアを怠っていることはもちろん、普段の生活習慣が乱れていると、肌も荒れてシミが発生しやすくなります。

生活習慣の乱れで起きるのが、ターンオーバーの不調です。睡眠不足・偏った食事の摂取による栄養不足・ストレス・喫煙などはターンオーバーが遅れる原因である活性酸素を増加させます。

肌の保湿をしっかりと行い乾燥を防止することも大事ですが、規則正しく健康的な生活を送ることを心がけるのもシミ防止の重要な要素です。

UV対策をする

肌の天敵なのが紫外線(UV)です。UV対策をせずに外出をすると紫外線を肌に直接浴びてシミが発生する原因となります。

シミ発生を防止するためには、日差しの強い夏だけでなく常にUV対策を心がけることが大事です。日差しをさえぎる日傘・帽子・肌を露出しない服装に加えて、日焼け止め・UV剤の使用も心がけましょう。

スキンケアで肌の調子を整える

日頃のスキンケアを怠らずに行い常に肌の調子を整えることも、シミ発生の防止では必要なことです。スキンケアは以下の方法が挙げられます。

・洗顔

ぬるま湯で肌をまんべんなく優しく洗うのがコツです。力を入れてゴシゴシと洗うと肌に負荷がかかります。洗顔をしっかり行うことで角質を除去できます。洗顔後もタオルで力を入れずに優しく水分を拭き取りましょう。

・保湿

洗顔後はしっかりと化粧水などで保湿を行い、肌が乾燥しないようにしましょう。乾燥肌はシミができやすくなりターンオーバーも乱れるため、保湿することによってシミ防止につながります。

スキンケアに使用するアイテムは植物エキス配合のものがおすすめです。潤いキープ・肌のバリア機能向上の効果が期待できます。

お腹が空いたらご飯を食べて人間の活動に必要な栄養を摂取するように、肌にも必要な栄養を与えないといけません。常日頃から肌のコンディションを気にかけることが大事です。

まとめ

肌に発生したシミは自力で除去することは難しい症状です。そのため日頃からスキンケアをしてシミ発生を防止しないといけません。

シミ発生を防止するためには、シミができる原因・シミの種類を知ることも大事です。それにより、具体的なシミ対策が行えます。シミが発生した場合は、無理をせずに美容皮膚科に相談しましょう。肌の専門家による適切なアドバイスを受けられます。

シミのメカニズムを理解して、正しいシミ対策を実践しましょう。当院でもシミ消しの相談を受け付けております。

監修医師

あおい皮フ科クリニック 院長

つつみ みどり