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秋は女性のびまん性脱毛を感じやすい季節

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秋は髪の「分け目が広がった気がする」「髪を結ぶと細く感じる」など女性が薄毛を感じやすい季節です。
クリニックでもこの相談が増える傾向にあります。
これは男女ともに季節変動+夏の暑さで悪化した頭皮環境の影響などが重なりやすい時期であることが最大の理由ですが、
さらに女性ではホルモンバランス、女性型男性脱毛症(FAGA)、髪を結ぶスタイルなどの影響を受けることで、男性よりも抜け毛を感じやすくなります。

🍂 なぜ秋は抜け毛が増えるの?

① 夏の紫外線ダメージの影響

夏にたくさん浴びた紫外線の影響により頭皮のコラーゲンがじわじわ壊れ、髪を生み出す「毛母細胞」の働きが弱まります。
紫外線による髪のダメージは遅れて出てくるため2~3ヶ月後の秋に抜け毛を感じやすくなります。

② 夏の汗・皮脂による頭皮環境の悪化

夏には皮脂や汗が増え、それだけでも頭皮内に炎症が起こりやすくなりますが、さらに夏には冷たいシャワーでさっと入浴を済ます方が多いため、
頭皮の汚れが十分に落ちず、毛穴詰まりを引き起こします。
また、入浴時に湯船にゆっくりと浸からないと、頭皮の血行が悪くなり、毛母細胞の働きが弱まってしまいます。
これらにより毛包がストレスを受けると、ヘアサイクル(髪の成長期)が短縮するため、秋に休止期毛が増えてしまいます。

季節の変わり目の自律神経の揺らぎ

②で夏のシャワー生活による頭皮の血流低下について触れましたが、この影響に加えて、秋になると急な気温差・湿度低下により交感神経が優位となり、
これによっても頭皮の血流が低下してしまいます。血流が弱くなると、毛母細胞に栄養が届きにくくなるため、髪が成長しにくくなります。

なぜ男性よりも女性がより「秋の抜け毛」を感じやすいのか?

●女性はもともと毛周期が繊細

女性はホルモンバランスの影響を受けやすく、生理周期、妊娠・出産、ストレス、ダイエット、睡眠リズムなどで毛包が休止期へ移行しやすい性質があります。
つまり、季節変動の影響が男性より“増幅されやすい”ため、女性の方が秋に抜け毛を感じやすくなります。

●髪を結ぶ習慣

くしによる摩擦や髪を結ぶことでの牽引により、特に髪の分け目の毛包に負担がかかると、抜け毛が顕在化します。
髪を結ぶ機会のより多い女性にとっては薄毛の原因となります。

●FAGA(女性型脱毛症)は「全体にふわっと減る」タイプ

男性のAGAは「生え際・頭頂部の後退」の形態変化が中心ですが、女性のFAGAは“密度が減る”ことで、全体の毛髪量が減ったという実感が出やすくなります。

季節変動による脱毛とFAGA(女性男性型脱毛症)の比較

季節変動による脱毛FAGA(女性の薄毛)
全体的に一時的な抜け毛分け目や頭頂部が「透ける」
秋に増えて冬に戻る年単位でじわりと進行
髪の太さは維持髪が細くなる・コシが減る

秋は髪が「いつもより抜ける」だけでなく、すでにFAGAの要素がある人は、その差が “目に見えてはっきりしやすい季節” になります。

✨女性男性型脱毛症(FAGA)についてはこちら↓✨

🎀対策

1) たんぱく質を毎日しっかり摂る

髪はケラチン(たんぱく質)からできています。ゆで卵・豆腐・ヨーグルト・魚・鶏肉などの摂取を心掛けましょう。

2) 亜鉛・鉄分の摂取を見直

女性は亜鉛・鉄不足で髪が細くなりやすいため、これらを積極的に摂取する必要があります。

女性では特に「Ogshi(オグシ)」のサプリメントが推奨され、当院でも取り扱っています。
以前はパントガールという海外から輸入されたサプリメントが主流でしたが、「Ogshi(オグシ)」は日本人女性向けに開発された
国内で生産された毛髪サプリメントで、安心な商品です。
日本人女性では亜鉛不足に加えて、特に鉄分が足りないことが指摘されています。
Ogshi(オグシ)は毛髪・爪の発育に関わるL-シスチン・L-メチオニンなどのアミノ酸を含む栄養素を補うとともに、鉄欠乏対策を重視した配合が特徴的です。
女性だけではなく、男性の方にも安心して服用して頂けるサプリメントです。
爪の栄養分が不足している方にも役立ちます。

3) シャンプーは“やさしさ重視”

洗浄力が強いと頭皮の皮脂を取りすぎてしまいます。それにより頭皮のバリア機能が下がると、湿疹など肌トラブルが増え、抜け毛の増加につながります。
頭皮は肌です。ゴシゴシはNG。洗浄力の強すぎないアミノ酸系やノンシリコンのシャンプーがおすすめです。

4) 入浴も大事

前述しましたが、入浴はシャワーよりも、なるべく湯船にゆっくり浸かりましょう。
頭皮の血流を促し、体の疲れや自律神経も整えて、発毛に良い環境作りができれば理想的です。

5) FAGA治療を行う

✨女性男性型脱毛症(FAGA)についてはこちら↓✨

生活習慣やサプリメントなどでの対策とともに女性型脱毛症:FAGAの治療を行いましょう。  

●ミノキシジル外用
●フロジン液
●LED/レーザー育毛
などを体質に合わせて組むとやさしく効果的です。

Regaine2%を導入しました!!

当院では、AGAやFAGAの治療法としてガイドラインでも推奨度Aのミノキシジル外用剤として、リゲイン(ロゲイン)2%を導入しました!!
ガイドラインでは女性は1%を推奨されています(男性では5%)が、かぶれの副作用がなければ2%の方が高い効果を得られます。
使用していただくことで逆にFAGAの傾向があったことに気づく方もいらっしゃいます。
薄毛が気になる方はご相談ください。

秋の抜け毛→季節性? それとも FAGA(女性型脱毛症)?
~チェックリスト~

🎀下の項目に「はい」が多いほど、その可能性が高くなります。

✅ 季節性の抜け毛に近い特徴

質問 はい / いいえ
 ・抜け毛が増えたのは8〜11月の間である
 ・抜け毛は多いけれど、髪全体のボリュームは大きく変わっていない
 ・髪を結んだときの太さは「そこまで細くなっていない」
 ・分け目や頭頂部の「地肌の見え方」はほぼ変わらない
 ・夏に、紫外線・汗・帽子・海・プール・結ぶ髪型などの習慣があった
 ・3か月以内に強い疲労・睡眠不足・ダイエット・ストレスがあった

→「はい」が多いほど、季節性あるいは休止期脱毛の可能性が高いです。
  多くは2〜3か月で自然に回復していきます。

✅FAGAが疑われる特徴(早期でも目立ちやすい点)

質問 はい / いいえ
 ・抜け毛に加えて、髪が細くなった感じがある
 ・分け目が前より広がって見える
 ・頭頂部(つむじ周囲)の地肌が光を反射して見えやすい
 ・髪のボリュームが「根元から」なくなってきた
 ・家族に薄毛の人がいる(母方に多いほど影響しやすい)
 ・鉄不足・多忙・ストレスが慢性的に続いている
 ・抜け毛が3か月以上続いている

→ 2つ以上当てはまれば、FAGAの可能性を検討する必要があります。
 4つ以上当てはまれば、診察・血液検査・治療開始がおすすめです。

🍁 まとめ

秋は抜け毛が“目立ちやすい季節”です。その中に FAGAのサインが現れるので、
   ●毛髪が細くなってきた
   ●分け目が透ける
   ●髪の量が減った気がする
と感じたら、それは“今がケアの始めどきです。

あおい皮フ科クリニック南阿佐ヶ谷駅前院では「Ogshi(オグシ)」のサプリメントや
ミノキシジル外用剤である「リゲイン(ロゲイン)2%」などを含めて治療を行っております。
薄毛にお悩みの方は皮膚科専門医にご相談ください。

監修医師

あおい皮フ科クリニック南阿佐ヶ谷駅前院 院長

つつみ みどり