POTENZA McCoomでニキビ痕・毛穴改善!ジュベルックとの違いと施術ポイント
東京都杉並区のあおい皮フ科クリニック南阿佐ヶ谷駅前院では、
POTENZAのマイクロニードルRF治療に専用の薬剤であるMcCoomを組み合わせ、ニキビ痕・毛穴・肌のハリ改善を行っています。
本記事では、McCoomの特徴や施術後の経過、ダウンタイムを詳しく解説するとともに、
美容医療でよく比較されるジュベルックについても触れ、なぜMcCoomを当院で推奨しているのかについてご紹介します。
POTENZA McCoomとは?コラーゲン生成を促進する最新治療
McCoom(ポテンツァ マックーム)は、ポリL乳酸(PLLA: Poly-L-lactic acid)を主成分とするPOTENZA 専用の医療用製剤です。
アレルギー反応が少なく、敏感肌の方にも使いやすい利点があります。
マイクロニードルRF治療と組み合わせることで、真皮層に直接作用し、コラーゲン生成を促進します。

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McCoomの特徴と作用機序
・粒子を極限まで細かく分解して小さくしているため、施術時に均一に真皮層へ浸透させることができます。
・施術後、PLLAが体内で水と二酸化炭素に分解される過程でⅠ型コラーゲンの生成を刺激します。
・肌のハリ・弾力・ツヤ改善に優れ、ニキビ痕や毛穴の改善に最適です。
当院ではPOTENZAのドラッグデリバリーシステムの施術に専用のMcCoomを用いています。
ジュベルックは一般的に知られる有名な製剤ですが、当院では使用しておりません。
ジュベルックとの違い
ジュベルック(Poly-D,L-lactic acid: PDLLA)は、線維芽細胞を刺激しコラーゲン生成を促す製剤として有名です。
局所的な若返りや細かいシワに適していますが、McCoomのようにマイクロニードリングRF治療と組み合わせて広範囲に肌改善を狙うことは一般的には難しいとされています。

POTENZAのMcCoomと ジュベルックの比較
PLLA(ポリL乳酸)とPDLLA(ポリDL乳酸)は、どちらも“バイオスティミュレーター”として真皮でコラーゲン生成を促す製剤ですが、
構造の違い → 分解スピードの違い → 効果の出方の違いにつながります。
McCoom(ポリ-L-乳酸:Poly-L-lactic acid, PLLA)
〇特徴:L型だけで作られた“規則性の高い構造”であり、粒子が大きめ・硬め
〇主な効果:ニキビ痕、毛穴改善、肌全体のハリ・弾力アップ
〇適応部位:顔全体、頬、額など広範囲
〇持続期間:6ヶ月〜1年程度、定期メンテナンスで効果維持可能
〇POTENZAのドラッグデリバリーシステムによるマイクロニードリングRF治療では、
極細針で微小な穴を開け、RFエネルギーで薬剤の浸透を促進するため、
・薬剤が真皮層に均一に届く
・コラーゲン生成を効率的に刺激
という特徴があり、ジュベルックの手打ち注射より浸透性・均一性が高い
〇当院での取り扱い:あり
ジュベルック(ポリ-D,L-乳酸:Poly-D,L-lactic acid, PDLLA)
〇特徴:D型+L型の“ランダム構造”で、球状で均一・微粒子化しやすいため局所的な注入に向く
〇ふわっと均一に広がりやすい
〇分解もやや早い
〇主な効果:細かいしわ、目元・口元の局所的な若返り
〇適応部位:目元、口元、額、首などの薄い皮膚での局所的な凹凸
〇施術方法:医師による手打ち注射や水光注射
〇当院での取り扱い:なし
ジュベルックはMcCoomのように広範囲の肌質改善には適しませんが、部分的な浅めの層に対する短時間での若返りに特化しています。
PLLA (McCoom) vs PDLLA (ジュベルック)の比較
| 項目 | PLLA(ポリ-L-乳酸) 『McCoom』 | PDLLA(ポリ-D,L-乳酸) 『ジュベルック』 |
|---|---|---|
| 構造 | L型(規則的) | D型+L型(不規則) |
| 粒子性状 | 比較的大きくしっかりした粒子 | 球状で均一、細かい粒子 |
| 分解スピード | ゆっくり(約18〜24か月) | PLLAより早い(約12〜18か月) |
| 刺激の強さ | 強い(コラーゲン増生力が高い) | ややマイルド(自然なハリ) |
| ボリューム効果 | 中〜高(リフト感あり) | 低〜中(自然でソフト) |
| リスク | 結節(しこり)リスクやや高め | PLLAより低い |
* ここでいう“刺激”とは?痛みのことではありません。真皮(皮膚の真ん中の層)の線維芽細胞をどれだけ活性化させるか?= コラーゲン生成をどれだけ強く促すか?ということです。
この比較からもわかるように、McCoomはジュベルックより広範囲のニキビ痕・毛穴・肌のハリ改善に最適であり、そのことが当院で推奨している理由です。
POTENZA施術後の経過と効果の実感時期
●施術直後:赤み・腫れ(数日で落ち着く)
●1ヶ月後:肌のキメ・トーン改善、すべすべの実感を得られる
●3ヶ月後:コラーゲン生成進行、ハリ・弾力アップ
定期メンテナンスでさらに効果を長持ちさせることが可能です。
そのため、当院ではご希望の方に、1回目の施術から3か月くらいの間隔をあけてから2回目の施術をご案内しております。
(毎月行うことも可能です)
McCoomの安全性と副作用
McCoomの主成分であるPLLAは体内で水と二酸化炭素に分解され、アレルギーや拒絶反応リスクは低く、安全なものです。
主な副作用としては、赤み・腫れ・内出血(数時間後〜長くても数日で改善します)があります。
痛みはジュベルックより軽度です。
McCoom(PLLA) と ジュベルック(PDLLA)の使い分け
McCoomとジュベルックのそれぞれに良さがあります。
どのように使い分けたらよいのか説明します。
〇 リフト・引き締めをしっかり出したい → McCoom(PLLA)がおすすめです。
◆ 選ぶ基準
・たるみが気になる
・フェイスラインの緩み
・中顔面のボリュームロス
・しっかりとした変化が欲しい
・効果を長く保ちたい
〇肌質改善・自然でふんわりしたハリ感を出したい → ジュベルック(PDLLA)がおすすめです。
◆ 選ぶ基準
・毛穴や小ジワが気になる
・より短い時間で効果を出したい
・全体的な肌表面でのハリ・ツヤがほしい
FAQ(よくある質問)
Q1:McCoomとジュベルックは同時に施術できますか?
A:同じ部位へ同日に McCoom+ジュベルックの注入は基本的にすすめられません。
理由は2つあり、
①生体反応が重なり、線維化や結節リスクが上がる
PLLA(McCoom)も PDLLA(ジュベルック)も「バイオスティミュレーター」で、真皮の線維芽細胞を刺激する製剤であるため、
→ 同日に同じ場所へ入れると、刺激が二重に重なる
→ 反応過多 → しこり・硬結のリスクが上がります。
②分解速度・粒子の性質が違う
→混在すると効果も副反応も読みにくくなります。
部位を変えるなら、同日施術はOKとされます。
Q2:施術後すぐメイクはできますか?
A2:赤み・腫れが落ち着けば可能ですが、針痕や内出血がある場合は軽めのメイクの方が望ましく、なるべく翌日以降からメイクをして下さい。
Q3:ダウンタイムはどれくらいですか?
A3:赤み・腫れは数時間〜3日です。
まとめ
POTENZA専用の薬剤であるMcCoomは、ジュベルックと比較してもニキビ痕・毛穴・肌のハリ改善に優れた効果があります。
内側の栄養補給や点滴、美容コスメとの併用で持続効果も向上します。
安全性と効果が高く、施術後のダウンタイムも非常に短いため、忙しい方でも取り入れやすい理想的な治療です。
肌のハリ感やニキビ痕の改善、肌質改善にご興味のある方はご相談ください。
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監修医師
あおい皮フ科クリニック南阿佐ヶ谷駅前院 院長
つつみ みどり