
MOLLUSCUM CONTAGIOSUM
水いぼ(伝染性軟属腫)
保険診療 /
水いぼについて
水いぼは、正式には「伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)」と呼ばれるウイルス性の皮膚の感染症です。
小さな光沢のある丸いブツブツが、主に子どもの皮膚に現れます。
大人でも、免疫力や皮膚のバリア機能が低下すると感染することがあります。
特徴
- 直径1〜5mmほどの、肌色または白っぽくツルツルしたいぼです。
- 典型的には、中心臍窩という皮疹の中央に小さなへこみが見られます。
- 痒みはないことも多いですが、痒い場合は掻くことで広げてしまいます。

うつる原因

水いぼは 「ポックスウイルス」 の一種が原因です。
接触することでうつります。
夏は半そで半ズボンなど皮膚を露出する格好が多いため、直接肌が触れ合う、タオルやプールのビート板を介して水いぼのウィルスと接触するなど、水いぼに感染する機会が増えます。
また、アトピー性皮膚炎や汗疹などで皮膚のバリア機能が低下するとうつりやすくなります。
*後述しますが、プールの水自体では水いぼはうつりません。
治療について
水いぼは免疫力がつけば自然に治ることもありますが、自然治癒には半年から2年ほどの時間がかかります。
かゆみや広がりが心配な場合は、早めの治療をおすすめします。
治療方法には、ピンセットでの除去や外用薬による治療があります。
処置での痛みを減らすために、麻酔テープが保険適応となり、事前に麻酔のテープを貼ったうえで除去することが可能です。

日常生活で気をつけたいこと
- タオルや水泳用具の共用を避ける。
- 日頃からしっかりと保湿を行い、皮膚のバリア機能を良好に保っておく。

プールと水いぼについて
日本皮膚科学会では「水いぼはプールの水を介してうつることはほとんどないため、プールに入っても構わない」とされています。
ただし、次のことに注意しましょう
- プールや更衣室で肌と肌が直接接触するのは避けましょう。(じゃれあい・抱きつきなど)
- タオル・浮き具・ビート板など水用具は共用しないようにしましょう。
- 水いぼが多く広がっている場合やかき壊している場合は、ラッシュガードで覆うと安心です。
- プール後はシャワーでよく流し、保湿ケアをしっかり行いましょう。

あおい皮フ科クリニック南阿佐ヶ谷駅前院では、女性の皮膚科専門医が丁寧に診察いたします。
自費での外用薬でも治療を行っております。
水いぼでお困りの方はお気軽にご相談ください。
監修医師
あおい皮フ科クリニック南阿佐ヶ谷駅前院 院長
つつみ みどり